2025.11.05
11月4日(現地時間3日、日付は以下同)。ミルウォーキー・バックスは、敵地ゲインブリッジ・フィールドハウスでインディアナ・ペイサーズと対戦した。バックスにとって、ペイサーズは過去2年のプレーオフでファーストラウンド敗退を喫した相手で、今シーズンから加入したマイルズ・ターナーの古巣にもなった。
211センチ113キロのビッグマンは、2015年のドラフト1巡目11位でペイサーズから指名され、昨シーズンまでの10シーズンを過ごした。レギュラーシーズン通算1412ブロックで球団最多記録を保持するほか、複数の部門でトップ10入りしており、昨シーズンは先発センターとしてファイナル進出にも大きく貢献。
ところが、会場ではターナーへの感謝を込めたトリビュート・ビデオが流れるも、今夏ペイサーズと再契約を結ばずバックスへ移籍した男へブーイングが浴びせられた。
「本当にがっかりしたし、悔しかった。この10年間、僕は自分の人生、血と汗と涙を捧げてきた。減俸も受け入れて、トレードの噂だって乗り越えてきたのに」と試合後に振り返ったターナーは、32分14秒の出場で9得点7リバウンドに両チーム最多の5ブロックをマーク。
試合は同点9度、リードチェンジ12度を記録も、アウェーのバックスが第4クォーター残り7分11秒の時点で12点をリード。だがペイサーズはそこから猛追し、残り14.6秒にアーロン・ニスミスのレイアップで115-115の同点に持ち込む。

試合終了間際にヤニスから放たれたショットが見事決まった[写真]=Getty Images
するとバックスは、タイムアウト明けのポゼッションで大黒柱ヤニス・アデトクンボへ託す。左エルボーエリアからニスミスを振り切り、アイザイア・ジャクソンのコンテストを交わし、試合終了間際に放ったフェイダウェイジャンパーがブザービーターで決まり、117-115で劇的勝利を収めた。
「あれを落としても生きていける。(だけど)打たなければ生きていけない。シュートを打って外しても寝ることはできるし、ロッカールームに戻って仲間たちの目を見て『僕が悪かった。次は決めてみせる』と言える。でも、シュートを打てなかったら、ちょっと傷つくんだ」
アデトクンボは最後の場面をそう振り返り、今シーズンからチームメートになったターナーについてはこう語っていた。
「口には出さないかもしれないけど、彼は(ブーイングによって)少し傷ついたんだ。でも僕たちは彼を応援し、どれだけ大好きでリスペクトしているかを伝えるためにここにいる。彼がインディアナのためにどれだけのことをしてくれたか、そしてミルウォーキーのためにどれだけのことをしてくれるか、僕らはみんな理解している。彼は本当に素晴らしい人間かつ人格者で、最高の競争相手でもある。僕は10年間彼と対戦してきた。彼はすべてを捧げてくれたと思う」
バックスではアデトクンボがゲームハイの33得点13リバウンドに5アシスト2スティールと大活躍。さらにカイル・クーズマが15得点5リバウンド、AJ・グリーンが13得点3アシストを残すなど、計6選手が2ケタ得点を奪っている。
この勝利で、バックスはイースタン・カンファレンス3位の5勝2敗と好位置をキープ。イーストで同じセントラル・ディビジョンにいるペイサーズとは、12月24日、2026年2月7日、3月16日にも対戦するだけに、両チームによる対決は今後も注目すべきものとなりそうだ。
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