2025.12.01
NBAでは、新チームの設立に関する話題が頻繁に取り沙汰される。リーグのコミッショナーを務めるアダム・シルバーは、7月に行われた会見で「リーグ拡張の選択肢について詳細な分析を行う」と明かしている。
シルバーは会見の場で「現時点で何も決まっていない」と強調したものの、『ClutchPoints』をはじめとした現地メディアでは、新チーム設立の筆頭候補地としてシアトルとラスベガスの名前が挙げられている。
また、新チームの設立は「リーグの拡張」ではなく「現行チームの移転」によって実現される可能性もあるようだ。現地メディア『Sports Illustrated』のクリス・マニックス記者によれば、表向きにはシアトルやラスベガスといった都市への新規フランチャイズ設立が焦点とされている一方で、リーグは水面下で移転の可能性についても話し合いを進めているとのこと。
同記事によると、移転候補として囁かれているのはメンフィス・グリズリーズとニューオーリンズ・ペリカンズの2チームだという。『ClucthPoints』はこの2チームについて「どちらもスモールマーケットのフランチャイズであり、観客動員数や収益面で苦戦している状況が続いている」として、この噂に信ぴょう性を付け加えている。
また、ペリカンズの本拠地であるスムージーキング・センターのリース契約は2029年に期限を迎えるが、契約更新や施設改修に関する交渉が現時点でまとまっていない模様。同様に、グリズリーズの本拠地フェデックス・フォーラムのリース契約も2020年代後半までに期限を迎えるとのこと。
ペリカンズは、2002年に旧シャーロット・ホーネッツの本拠地移転によりニューオーリンズ・ホーネッツとして誕生(2014年に当時のシャーロット・ボブキャッツがホーネッツに改称したことをきっかけに、ニューオーリンズ移転前のホーネッツの歴史は現ホーネッツに帰属することが決定している)。グリズリーズは、バンクーバーからの本拠地移転によって2001年に誕生しており、いずれも比較的歴史が浅いチームではある。
噂の域を出ていない話ではあるが、かつて渡邊雄太(千葉ジェッツ)や河村勇輝が活躍したメンフィスや、比江島慎(宇都宮ブレックス)がサマーリーグでプレーした地であるニューオーリンズは、日本人ファンにとってもなじみ深い場所なだけに、移転による新フランチャイズ誕生は素直に喜べるものではなくなってしまうかも知れない。
シアトルとラスベガス、そしてメンフィスとニューオーリンズの今後の動向に注目が集まる。
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