2025.11.29

B1長崎所属のイヒョンジュンがW杯予選3P新記録…日本代表の辻直人ら上回り単独トップ

格上の中国撃破の立役者となったイヒョンジュン[写真]=fiba.basketball
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 11月28日、北京のウクソン・アリーナで「FIBAバスケットボールワールドカップ2027アジア地区予選Window1」の韓国代表(FIBAランキング56位)vs中国代表(同27位)が行われ、韓国が80-76で勝利。この試合で韓国のイヒョンジュンが、現行制度となった2017年以降のFIBAワールドカップ予選では史上最多となる1試合9本の3ポイントシュートを成功した。

 先発出場したイは、第1クォーターから4本の3ポイントを決めて韓国をけん引すると、第2クォーターにも2本を射抜き、前半だけで20得点をマークした。第4クォーター開始19秒で過去7名が記録している8本目の3ポイントを決め、同残り4分には新記録となる9本目を成功。試合全体でも3ポイント成功率64.3パーセント(9/14本)と高い精度を保ち、ゲームハイとなる33得点を挙げた。

 なお、過去に最多タイ8本を記録した7人の中には、日本代表の辻直人や、今夏の日本代表戦にも出場していたレバノン代表のアミール・サウードらが名を連ねている。辻は2018年2月22日の日本代表vsチャイニーズ・タイペイ戦で3ポイント成功率61.5パーセント(8/13本)を記録。この試合でチーム最多26得点を挙げたものの、日本は69-70で敗戦していた。

 新記録を樹立した25歳のイは、201センチ95キロのシューティングガード兼スモールフォワード。デイビッドソン大学出身で、2023年にGリーグでキャリアを始めた。2023-24シーズン終盤に大阪エヴェッサへ加入したものの、翌2024-25シーズンはオーストラリアのイラワラ・ホークスでプレー。今シーズンから長崎ヴェルカに活躍の場を移し、ここまで18試合全てに先発出場。1試合平均18.3得点3ポイント成功率48.4パーセント5.8リバウンド2.9アシストの活躍で、B1西地区首位を走る長崎の主軸を担っている。

▼ワールドカップ予選(2017年以降)1試合3ポイント記録

1位 9本 イヒョンジュン(韓国)
2位 8本 ジョン・ジェンキンス(アメリカ)、カシアス・ロバートソン(カナダ)、キー・リー(香港)、アミール・サウード(レバノン)、辻直人(日本)、A.J.スローター(ポーランド)、アメデオ・デッラ・ヴァッレ(イタリア)

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