2026.01.06

20代で失速するスターも…全盛期のはずが不振『オール“期待外れ”チーム2025』

もっと輝けるはず…そんな声も上がるザイオンとモラント[写真]=Getty Images

 番狂わせこそ、NBAの醍醐味である。昨年、インディアナ・ペイサーズがリングまであと一歩の地点まで到達したように、想定外の展開がシーズンを彩る。

 しかし、その振れ幅はポジティブな結果に限らない。選手個人に目を向ければ、期待値を大きく下回るパフォーマンスもまた、リーグの現実だ。

 現地メディア『The Athletic』のジョン・ホリンジャー記者は、「NBAオール“期待外れ”チーム」と題し、今シーズンここまで期待外れに終わっている選手たちをリストアップしている。

■2022年のオールスターガード陣

[写真]=Getty Images

 ジャ・モラント(メンフィス・グリズリーズ)、トレイ・ヤング(アトランタ・ホークス)、ラメロ・ボール(シャーロット・ホーネッツ)。彼らはいずれも、若くして球団の未来を託されてきた2022年のオールスター選手たちである。しかし、蓋を開けてみると、この3選手は同年以降、誰一人としてプレーオフのシリーズを勝ち上がれていない。

 モラントは今シーズン18試合の出場にとどまり、フィールドゴール成功率40.1パーセント、3ポイント成功率20.8パーセントと効率はキャリアワースト。素行の悪さにプラスして、不安定な出場、消極的な守備も重なり、エースとしての信頼は揺らいでいる。

 ラメロも度重なる負傷で、2021-22シーズンを最後に1シーズン48試合以上に出場した年はなく、平均19.8得点、フィールドゴール成功率40.9パーセントと決定力不足が気掛かりだ。創造性は健在だが、マックス契約に見合う支配力があるかと問われると疑問符が残る。

 ヤングも得点とエフェクティブフィールドゴール成功率がルーキー以来の低水準となり、3ポイント成功率は3割前後まで低下。平均得点は20点以下となり、ディフェンスでは対戦相手から狙い撃ちされ、トレード候補に名前が挙がる事態となっている。

 いずれの選手も20代半ばで、脂が乗るはずの時期にある。個人以上に“世代”としての失速は、年齢を考えれば明らかに想定外だったと言えるだろう。

■期待値を下回る若手選手

[写真]=Getty Images

 このリーグには、モラントたちより若い世代にも有望株が揃っている。パオロ・バンケロ(オーランド・マジック)については、支配的な存在になる未来予想図が描かれてきたが、4年目を迎えても飛躍には至らず、100ポゼッション当たりの試投数は過去最低まで低下。12月以降は3年目のアンソニー・ブラックが使用率で上回る状況も生まれた。

 タイリース・ハリバートン(インディアナ・ペイサーズ)とマイルズ・ターナー(ミルウォーキー・バックス)を失ったペイサーズの若手たちも伸び悩む。1巡目指名トリオにおいて、ベネディクト・マサリンは何とか存在感を示しているが、ジャレス・ウォーカーベン・シェパードは期待に添えず、ウォーカーはボックス・プラスマイナスが昨シーズン比でマイナス4.0と大幅に悪化。シェパードもシュート不振が深刻だ。

 昨年、ケガ前までベストルーキーの1人だったジャレッド・マケイン(フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)も2年目の壁に直面。トゥルーシューティング成功率は58.9パーセントから45.4パーセントまで低下し、加入したVJ・エッジコムの影響もあり、序列を下げている。

■筆者も“想定外”をピックアップ

[写真]=Getty Images

 オフシーズンにシェイプアップが確認されたザイオン・ウィリアムソン(ニューオーリンズ・ペリカンズ)は、本格化が期待されたが、稼働率の課題は改善されなかった。36試合消化段階で出場は20試合。出場時のインパクトは一級品だが、コンディション維持が最重要課題となる。同じペリカンズでは、ジョーダン・プールもプレーのムラが改善されず。フィールドゴール成功率は37.3パーセントと低調で、チームとしては計算しづらい存在だ。

 サラリーと活躍の乖離という視点では、年俸約5200万ドル(約81億7000万円)のポール・ジョージも影響力低下が否めない。得点、出場時間はいずれも低水準で、全盛期は33.7パーセントあった利用率も今では23.2パーセントまで落ち込んだ。

 また、今シーズンからマックス契約が適用されるエバン・モーブリーも下降線を描き、フィールドゴール成功率はキャリア初の50パーセント割れ。課題とされているフリースローも試投数がキャリアハイであるのに対して、成功率が62.9パーセントでキャリアワーストを記録しており、キャブスの順位低下とともに責任を問われる立場にある。

 ベテラン勢では、ダラス・マーベリックスのクレイ・トンプソンディアンジェロ・ラッセルも全盛期とは程遠く、再編が進めば、アンソニー・デイビスとあわせて放出候補に名を連ねる可能性が高いと見る。

文=Meiji

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