2026.10.26
現地時間10月31日(日本時間11月1日)、「WNBAファイナル2026」の第7戦がチェイス・センターで行われ、ゴールデンステイト・ヴァルキリーズがアトランタ・ドリームを68-63で破り、対戦成績を4勝3敗としてシリーズを制した。2025年に新規参入したヴァルキリーズは、創設わずか2シーズン目でフランチャイズ史上初のWNBAチャンピオンに輝いた。
3勝3敗と両チームが王手をかけて迎えた運命の第7戦。歴史的な最終決戦で圧巻の支配力を見せたのが、ヴァルキリーズを牽引するギャビー・ウィリアムズだった。ウィリアムズは第3クォーター終盤にチーム最後の11得点を一人で奪うと、第4クォーターでも勝負どころでクラッチショットを連発し、両チーム最多の30得点を叩き出した。
試合終盤は互いの執念がぶつかり合う息詰まる大熱戦となった。残り2分41秒にドリームのライン・ハワードにレイアップを許し、57-57の同点に追いつかれたものの、ウィリアムズが直後に値千金の3ポイントシュートを沈めて再びリードを奪う。さらにフリースローで加点すると、センターのカイヤ・ストークスがゴール下で貴重な得点をマーク。ストークスは試合を通じて13リバウンド2ブロックとインサイドを死守し、チームの勝利を支えた。
ドリームも残り11秒にアリシャ・グレイのフリースローで迫り、直後のジャンプボールからチャンスを伺ったが、ヴァルキリーズはベロニカ・バートンが残り5.1秒で確実にフリースローを沈めて逃げ切った。
敗れたドリームは、ジョーディン・カナダが18得点、アリシャ・グレイが16得点、エンジェル・リースが8得点12リバウンドと奮闘したものの、球団創設以来4度目となったファイナルの舞台でも悲願の初優勝には届かなかった。
一方、試合終了のブザーが鳴り響くと、紫一色のウェアに身を包んだチェイス・センターの超満員のファンは大歓声に沸き、コート上には紙吹雪が舞い散った。2022年にNBAのゴールデンステイト・ウォリアーズが王座に就いた同じ本拠地で、今度は女子チームが新たなトロフィーを掲げた。
学生時代を過ごしたゆかりの地であるベイエリアに戻り、チームを頂点へと導いたウィリアムズ。会場に「ギャビー!」コールが鳴り響くなか、創設2年目の新鋭クラブが女子バスケットボール史に刻まれる鮮烈な戴冠を果たした。
チームを率いるのは、日系アメリカ人三世のナタリー・ナカセHC。bjリーグ時代の埼玉ブロンコス(現さいたまブロンコス)でヘッドコーチを務めた経歴を持ち、NBAのロサンゼルス・クリッパーズやWNBAのラスベガス・エーシズでコーチングスタッフを歴任、創設2年目のチームを頂点へと押し上げた。

初優勝に導いたのはかつてbjリーグの埼玉でHCを務めたナタリー・ナカセ [写真]=Getty Images
さらにヴァルキリーズには、4月の「WNBAドラフト2026」において3巡目全体38位で指名された田中こころが独占交渉権を保持されている。日本代表活動やWリーグ(ENEOSサンフラワーズ)でのプレーを経て、来シーズンにはこの新王者に合流してプレーすることが決まっている。日本にゆかりのある指揮官が築き上げたチャンピオンチームに、若き日本の司令塔が加わる来シーズンの戦いからも目が離せない。
■試合結果
ゴールデンステイト・ヴァルキリーズ 68-63 アトランタ・ドリーム
GSV|14|10|21|23|=68
ATL|12|18|14|19|=63
2026.10.26
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