2018.05.05
今からちょうど23年前の1995年4月24日(現地時間23日)。94-95レギュラーシーズンが終了した。
そこで当時シカゴ・ブルズに所属していたスティーブ・カー(元ブルズほか)は、NBA新記録となる3ポイントシュート成功率、52.4パーセントをマークし、89-90シーズン(50.7パーセント)以来、自身2度目となるタイトルを獲得。
このシーズンは短期的に3ポイントラインを縮小した最初のシーズンで、これまであまり放っていなかったフォワード陣が3ポイントシュートをレパートリーに加えようとしていた。
事実、このシーズンでリーグ2位の成功率(51.4パーセント)を残したのは、ドイツ出身で206センチの長身フォワード、デトレフ・シュレンプ(元シアトル・スーパーソニックスほか)だった。
そんな中、カーはブルズのトライアングル・オフェンスというシステムで持ち前のシュート力を存分に発揮。1試合平均で2.1本放ち、そのうち1.1本を決めて、当時NBA史上最高の成功率を樹立したのである。
カーはキャリア15シーズンでブルズを含む6チームに所属し、通算3ポイントシュート成功率で歴代トップとなる45.4パーセントを残して03年に現役を引退。現在はゴールデンステート・ウォリアーズの指揮官を務めている。
現在、1シーズンにおける歴代最高の3ポイントシュート成功率を保持しているのは、カーと入れ替わりで03年にNBA入りしたカイル・コーバー(現クリーブランド・キャバリアーズ)だ。03年ドラフト2巡目全体51位指名でNBA入りしたコーバーは、ユタ・ジャズ在籍時の09-10シーズンに、53.6パーセントというとてつもない数字を記録していた。
コーバーは今季までのキャリア15シーズンで、計4度も3ポイントシュート成功率でリーグトップに輝き、キャリア通算で43.1パーセント(歴代6位)という高確率を誇る。リーグ屈指の名スナイパーと言っていいだろう。
ちなみに、現役選手でキャリア通算3ポイントシュート成功率のトップを誇るのは、カーが指揮を執るウォリアーズのスーパースター、ステフィン・カリー。キャリア9シーズンで歴代4位となる43.6パーセントをマークしている。
ロールプレーヤーとしてシューターの役割を担っていたカーに対して、コーバーは所属チームの主力選手として活躍し、平均2ケタ得点を何度も記録してきた。カーはキャリア平均1.8本を放ち、成功数は0.8本。コーバーは今季終了時点で平均4.6本放って成功数は2.0本ということからも、両者の違いが見えてくるはず。
そして本数の面でも他を圧倒しているのがカリー。今季終了時点でキャリア平均試投数は7.8本、そのうち3.4本も決めているからだ。この男の右手から放たれる3ポイントシュートはクイックかつ正確で、激しいゲームの中であってもカリーのショットが決まると、あまりの鮮やかさに見惚れてしまうほど見事なシュート力を持っている。
NBAの歴代3ポイントシュート成功数ランキングで、現在7位(2,129本)のカリーは、選手生命を脅かす大ケガさえなければ近い将来、歴代4位(2,213本)のコーバー、そして歴代トップ(2,973本)のレイ・アレン(元ボストン・セルティックスほか)をも上回る記録を残すことができるに違いない。
2018.05.05
2018.05.03
2018.04.28
2018.04.18
2018.04.14
2018.04.06