2021.10.10

キャリア19年目ながら一線級でプレーするレブロンにカリーも脱帽「もう笑うしかないね」

レブロン(左)とカリー(右)はリーグを代表するスーパースター[写真]=Getty Images
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 10月9日(現地時間8日、日付は以下同)に行なわれたプレシーズンマッチで、ゴールデンステイト・ウォリアーズは121-114でロサンゼルス・レイカーズを下し、プレシーズン3戦負けなしとした。

 この試合ではステフィン・カリーが30得点に5スティール、プレシーズン絶好調のジョーダン・プールが6本の3ポイント成功を含む28得点と先発ガード陣が大暴れ。

 昨季のプレーイン・ゲームで惜敗したこともあり、ウォリアーズは球際の争いでもプレシーズンとは思えないほどの激しさを持ち込み、レイカーズから27本ものターンオーバーを誘発した。

 この試合前、カリーは今季でキャリア19シーズン目を迎えるレブロン・ジェームズ(レイカーズ)が長期間に渡って一線級で活躍していることに「彼はそのスタンダードを作ったんだ」と語り、このように称えていた。

「自分らしくいよう。彼にとっては18年目?(実際は19年目)だけど、そんな感じだね。彼は9年連続(実際は8年連続)でNBAファイナルに進出して、数多くのことを達成してきた。できるだけ全盛時を持続させるというビジョンがあるんだ。特にオフシーズンにおけるワークアウトがそれを可能にしていると思うし、どれだけ自分の身体と心をケアしているか、それにコート内外におけるバランスがこの結果に通じているんだと思う」。

 今季でキャリア13シーズン目のカリーは、2015年から19年まで5年連続でNBAファイナルまで勝ち上がり、15、17、18年と3度の優勝を経験。特に15年から18年まで、クリーブランド・キャバリアーズに在籍していたレブロンと4年連続で頂上決戦で顔を合わせた。

 だがレブロンは07年にほぼ独力でキャブズをNBAファイナルまで導いたほか、マイアミ・ヒート在籍時も含めて11年から18年まで8年連続でファイナルの大舞台に立って3度の優勝、そしてレイカーズの一員として20年に自身4度目のNBAチャンピオンとなっている。

カリー(右)とレブロン(左)はNBAファイナルで何度も激突してきた[写真]=Getty Images

 カリーがデイビッドソン大学で3シーズンをプレーし、09年のドラフト1巡目全体7位でウォリアーズから指名されてNBA入りしたのに対し、レブロンは高校卒業後の03年のドラフト全体1位でキャブズから指名されてNBAデビューしており、約20年に渡って超一線級でプレーを続けている。

 レブロンが長期間に渡ってベストなコンディションを保ち、見事なパフォーマンスを見せていることにはカリーも「僕からすればおかしなこと」と脱帽せざるをえないようだ。

「だって、僕がカレッジにいた頃、彼はすでにリーグにいて、全盛時を迎えようとしていたんだから。(カレッジ)2年目でNCAAトーナメントに出た時、3年目の時だって彼は試合に来ていた。もう笑うしかないね」。

 12月30日に37歳を迎えるレブロンだが、依然としてレイカーズの絶対的リーダーであり、陰からチームを支えるメンター(助言者)ではなく、コート上でもリーグ有数の実力者として君臨していることは他チームの選手たちから見ても異色の存在と思えるのだろう。

 カリーはレブロンとのカレッジ時代の思い出についてこう明かしていた。

「彼が08年にサインしてくれたジャージーを今でも保管している。シャーロットにある両親の家にね。この13、14年間にいったい何が起こったのか、なんだかおかしなことのように思えるね」。

 レブロンとカリーは、NBAどころか世界中のスポーツを見ても上位に入るほどの人気と実力を兼ね備えたスーパースター。今季も両選手にはコート上で激しいバトルを繰り広げてほしい限りだ。

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