2023.02.21

右手首捻挫も球宴3日間で“皆勤賞”のアデトクンボ「オールスターは今でも新鮮さ」

7度目のオールスターとなったアデトクンボ[写真]=Getty Images
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「もちろん参加したいし、いくつかダンクを決めたいものさ」と切り出すも、「でも慎重にならないといけない。難しいことだけど、慎重に決断したんだ」

 ミルウォーキー・バックスのスーパースター、ヤニス・アデトクンボはオールスターブレイク前のラストゲームとなった2月17日(現地時間16日、日付は以下同)のシカゴ・ブルズ戦の第2クォーター序盤に右手首をリングの支柱にぶつけてしまい、捻挫したことでロッカールームへ下がった。

 その後コートへ戻ることはなく、オールスター出場が危ぶまれていたのだが、18日のセレブリティ・ゲームではドウェイン・ウェイド(元マイアミ・ヒートほか)がキャプテンを務める「チーム・ウェイド」のコーチ役を務め、翌19日のスキルズチャレンジでは「チーム・アデトクンボ」としてアレックス(ウィスコンシン・ハード/Gリーグ)、サナシス(バックス)とともにコートへ登場。

セレブリティ・ゲームではコーチを務めたアデトクンボ(右端)[写真]=Getty Images

 スキルズチャレンジで、ヤニスは出場せずにコーチ役となり、チームメートのドリュー・ホリデーが代役でコンテスト参戦。そして20日のオールスターゲームではレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)とともに試合前のドラフトへ臨み、試合最初のポゼッションで左ベースラインから左手でドリブルをし、軽やかにダンクを決めて交代と、最短出場とはいえ、ケガを抱えながら今年のオールスターで“皆勤賞”となった。

 19日のメディアデーで、アデトクンボはオールスターについてこのように語っていた。

「同じだね。今でも新鮮さ。毎日、毎回、自分のロッカーへ行って自分の名前が入ったジャージーを見て、こういう最高の選手たちが周りにいる。世界でもベストな選手たちがいるんだから、いつだって最高の気分さ。これが決して当たり前のことだとは思っていない」

 今年アデトクンボは1ポゼッションのみの出場に終わったものの、通算3度目のキャプテンとなって臨んだオールスターゲームで「チーム・ヤニス」が184-175で「チーム・レブロン」に勝利。

 試合後の会見で「レブロンに1勝したから僕はハッピーさ」と喜ぶも、アデトクンボは「もちろん参加したいし、走り回ってジョークを飛ばして、いくつかダンクを決めたいものさ」と発言。だが「でもここは慎重にならないといけない。難しいことだけど、慎重に決断したんだ。ここで休養をとり、体をケアする。チームのみんなが僕を必要としてくれる時に出場できるようにしたいから」と話していた。

キャプテンとして「チーム・レブロン」から初勝利を手にしたアデトクンボ[写真]=Getty Images

 昨年に続いて2年連続で参戦したスキルズチャレンジでも、アデトクンボ兄弟とホリデーはコンテストを制すべく真剣に取り組み、時折笑みを見せながら会場を盛り上げ、緩くなりがちなイベントへ重要なスパイスをもたらしていた。

「僕らは(兄弟そろって)スキルズチャレンジをやった。彼らはいつも楽しんでいるよ。僕らは毎回写真も撮っていて、まるでルーティンにでもなっているみたいにね。(オールスター)ブレイクではいつも一緒にいるんだ」とアデトクンボが語っており、この兄弟はすでにオールスターというイベントに不可欠な存在と言っていい。

 なお、アデトクンボは21日にニューヨークで検査した結果、右手首の靭帯捻挫と診断。今後は治療を受け、痛みがおさまってから戦列復帰することになると『ESPN』が報じている。

 12連勝中のバックスとしては、この男が離脱するのは痛手ではあるものの、長期離脱は回避できたと言えるだけに、まずはこのケガを完治させることにフォーカスしてほしい限りだ。

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