2時間前

NBA今季のダークホースを現地メディアが予想…“エイリアン”擁するスパーズを上回った球団は?

“エイリアン”とも称されたスパーズのウェンバンヤマ[写真]=Getty Images

■ 旋風を巻き起こす可能性

 サマーリーグやオリンピックが閉幕し、NBAは新シーズンの到来に備えて最終準備に突入する。最近ではサクラメント・キングスとアイザイア・トーマスのワークアウトが報じられるなど、今後はロスターの最終決定に向けて微調整がなされていくことになるだろう。

 現地メディア『ESPN』は、そんな新シーズンに期待を膨らませ、2024-25シーズンに最も飛躍する球団を予想。専門家たちには1位票に5ポイント、2位票に3ポイント、3位票に1ポイントがそれぞれ与えられ、最も獲得ポイントが多かった球団をランキング形式で発表している。

 1位に選出されたのは、メンフィス・グリズリーズだった。全体の42パーセントの1位投票を含む合計63ポイントを獲得した同球団は、昨シーズン、エースのジャ・モラントが長期出場停止から復帰を果たすも、練習中の右肩亜脱臼により今年1月にシーズン全休を発表。また、コート内外におけるリーダーシップで期待されていたマーカス・スマートも離脱し、貴重な戦力の大部分を欠いていた。

 しかし、2024-25シーズンには主力が戦列に復帰するほか、NCAAで2年連続MVPに輝いたパデュー大学出身のビッグマン、ザック・イディーが加わることでインサイドの補強に成功。イディーとモラントはすでに対面してワークアウトを実施しており、彼らによるピック・アンド・ロールはウェスタンカンファレンスに大きな悩みの種を植え付けることになるだろう。

■ 転落が懸念されるチームも予想

八村塁も所属するレイカーズの行方は…[写真]=Getty Images


 2位には、48ポイントを獲得したサンアントニオ・スパーズが続いた。老将グレッグ・ポポヴィッチ率いるスパーズは、昨年のドラフト1位指名であるビクター・ウェンバンヤマが下馬評通りに新人王を獲得。パリ2024オリンピックでは母国を決勝の舞台にまで導き、223センチから放たれる風格は2年目を迎えるプレーヤーの中でも突出している。さらに、上昇請負人のポイントゴッドことクリス・ポールが加入。狡猾なゲームコントロールのスキルは39歳になった現在でも衰えることなく、若手中心のスパーズに多くの知見を与え、ウェンバンヤマの負担を軽減するに違いない。

 3位は、18ポイントと大幅に離れてゴールデンステイト・ウォリアーズがランクイン。クレイ・トンプソンと決別し、ビッグ3の解体に踏み切ったウォリアーズは、その穴を埋めるべくリーグトップクラスのシューターであるバディ・ヒールドの獲得に成功。また、ジョナサン・クミンガブランディン・ポジェムスキーの成長にも期待がかかり、待望されていた若手とのケミストリー構築によって新たなポテンシャルの開拓に注目が集まる。

 一方で、『ESPN』は転落が懸念されるチームも予想。1位は、43パーセントのトップ票を獲得したロサンゼルス・レイカーズとなり、ヘッドコーチ経験のないJJ・レディック監督や、レブロン・ジェームズの高齢化などが理由に挙げられた。また、昨シーズンのプレーオフ1回戦敗退から大きなロスター変更がなく、来シーズンは八村塁オースティン・リーブスディアンジェロ・ラッセルなど、3番手を担う選手たちの飛躍に大きな責任がのしかかっている。

 果たして、2024-25シーズンに台風の目となる球団はこの中から現れるのだろうか。

文=Meiji

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