2024.08.17
カーメロ・アンソニー(ニューヨーク・ニックスほか)氏は、オリンピック5連覇を達成したアメリカ代表をコートサイドから見守った。2016年のアメリカ代表引退以来、熱心に“チームUSA”をサポートする稀代のスコアラーは、自国開催となる2028年のロサンゼルスオリンピックにも大きな期待を抱いており、自身がホストする番組『7PM in Brooklyn』で、アメリカ代表のスターティングファイブを選出した。
「第33回オリンピック競技大会(2024/パリ)」では、ステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)、レブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)、ケビン・デュラント(フェニックス・サンズ)がコートで違いを生み出した。しかし、年齢を考慮すると、彼らが次のオリンピックに参加するとは考えづらく、番組は世代交代を経て、誰が次の主役を担うかという議論から始まった。そして、この話題の開口一番、カーメロは本大会で燻った新たなNBAチャンピオンに言及し、彼とともにスタートからコートに立つであろうプレーヤーの名前を列挙した。
「(ジェイソン)テイタム(ボストン・セルティックス)がその役割を受け入れてくれると願っている。2024年は、自分の年ではなかったという経験を糧にして、次が自分の番であるとね。現状ではテイタムとアント(アンソニー・エドワーズ/ミネソタ・ティンバーウルブズ)、リース(タイリース・ハリバートン/インディアナ・ペイサーズ)がいる。AD(アンソニー・デイビス/レイカーズ)は年配になるから、レブロンのような役割を担ってほしい。そして、バム(アデバヨ/マイアミ・ヒート)だね。ケガがなければ、彼らがアメリカのコアになる」
テイタムは、本大会で最も議論の的になった選手の一人である。レブロンやデュラントという同国の絶対的な看板選手を前に潤沢なプレータイムが与えられず、テイタムの母親は「受け入れがたく、意味がわからない」と激昂し、スティーブ・カーヘッドコーチもローテーションで不遇な扱いをせざるをえない状況に対して自身を責める姿が印象的だった。しかし、セルティックスの背番号0については、誰もがその実力と人間性を認めている。ほかでもないカーメロ氏もそのうちの1人であり、同じスコアラーとしてロサンゼルスでの奮起に期待を寄せた。
しかし、カーメロ氏はスターター以上にベンチメンバーの構成が優勝のカギを握ると考えているようだ。そして、人々の記憶から薄れつつある2019年のドラフト組にもチャンスがあるとしている。
「チームの7番手から9番手が最も重要なんだ。まだドリュー(ホリデー/セルティックス)もいけるだろう。それにジェイレン・ブランソン(ニックス)、パオロ(バンケロ/オーランド・マジック)だ。去年のワールドカップにちょっとした調整を施す感じになるだろう。そして、みんなは忘れているけど、ジャ(モラント/メンフィス・グリズリーズ)もだ。もし、ジャがUSAのユニフォームに袖を通したら、それはAI(アレン・アイバーソン/フィラデルフィア・セブンティシクサーズほか)のUSAジャージのような価値を持つだろう。俺はジャとテイタムを見てみたいんだ。彼には新たな機会が与えられることを願っている。ザイオン(ウィリアムソン/ニューオーリンズ・ペリカンズ)も忘れられているね」
注目すべきは、本大会で黒子に徹したデビン・ブッカー(サンズ)に触れなかったことだ。話の流れで失念した可能性は大いにあるが、攻守両面で存在感を放ち、強いハートを持つブッカーは4年後に31歳と全盛期。もし仮にブッカーのスターターを揺るがすような選手が現れたとしても、2度のオリンピックチャンピオンは経験の側面からも選出は当確とされている。
比較対象として、NBA公式も12名のロスターを予想しているが、カーメロ氏が言及していない選手ではミケル・ブリッジズ(ニックス)、ジェイレン・ブラウン、デリック・ホワイト(ともにセルティックス)、ケイド・カニングハム(デトロイト・ピストンズ)、ディアロン・フォックス(サクラメント・キングス)、チェット・ホルムグレン(オクラホマシティ・サンダー)、ジャレン・ジャクソンJr.(グリズリーズ)の名前が挙げられた
優勝が絶対条件となる2028年のロサンゼルス大会で、“チームUSA”を背負う戦士たちはどのような面々になるのか。早くも注目が集まる。
文=Meiji
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