2024.09.04
昨年に開催された「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」に続き、先日幕を閉じたパリオリンピックでも主力として活躍したアンソニー・エドワーズ。前回の夏は4位でメダル獲得を逃したが、今大会ではリーグ屈指のベテランたちと相乗効果を生み出し、男子アメリカ代表(FIBAランキング1位)の金メダル獲得に尽力した。
エドワーズはグループステージ初戦のセルビア代表(同4位)から全試合に出場し、ケビン・デュラントとともにセカンドユニットをけん引。ミネソタ・ティンバーウルブズでのプレーに比べるとシュートを狙う機会も限られたが、全6試合を通して平均12.8得点2.8リバウンド1.2アシストの数字を残している。
今大会の経験も生かし、2027年に開催されるカタールでのワールドカップへの出場が期待されるエドワーズだが、現時点で参加は考えていないようだ。『The Athletic』のジョー・バードン記者によると、フランス代表(同9位)との決勝を終えたあと、エドワーズは今後のワールドカップへの意欲について「ほぼないだろうね」と語っていたようだ。
世界大会の期間がオフシーズンと重なっていることもあり、代表に参加する選手は新たなシーズンに向けた調整に使える時間が限られる。また、レギュラーシーズンやプレーオフでの疲れを癒すにも余裕が多くあるわけではないため、2年連続で国を背負うアメリカの選手は多くない。実際、昨年の夏から続いて代表に参加しているのはエドワーズとタイリース・ハリバートンの2名だけだ。
直近の大会を見ると、ワールドカップには若手主体のメンバーで挑み、連覇の続いているオリンピックではベテランがチームの軸を担っているアメリカ。若手有望株の象徴的な存在であるエドワーズが見せた意向によって、潜在的な重要性の差は今後も開いていくのかもしれない。
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