2025.02.05

衝撃トレードでレイカーズ入りしたルカ・ドンチッチ「新たな旅路を楽しみにしている」

入団会見に臨んだドンチッチ(中央)[写真]=Getty Images
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■トレード直後は「どれだけ驚いたか想像できるでしょ。信じられなかった」

 2月5日(現地時間4日、日付は以下同)。ロサンゼルス・レイカーズは、3日に成立した3チーム間の超大型トレードでダラス・マーベリックスから獲得したルカ・ドンチッチ、マキシ・クリーバー、マーキーフ・モリスの入団会見を行なった。

 会見にはJJ・レディックHC(ヘッドコーチ)、ロブ・ペリンカGM(ゼネラルマネージャー)も同席し、新たな門出を見守っていた。2日にリーグ最高級のビッグマンとして知られるアンソニー・デイビスも絡んだトレードが拡散され、世界中の人々が驚いたことは記憶に新しい。

 それはドンチッチも同様で「僕がどれだけ驚いたか想像できるでしょ。エイプリルフールなのかと確認しなきゃいけなかった。本当に信じられなかったんだ」と明かし、こうも口にしていた。

「ものすごくショックだった。(ダラスは)ホームだったから、僕には本当に辛い瞬間だった。(けど今は)世界最高のクラブでプレーする準備を始めていて、この新たな旅路を楽しみにしている」

 今月末に26歳を迎えるドンチッチは、公称198センチ104キロのガード。昨シーズンは平均33.9得点で初のスコアリングリーダーとなり、マブスをNBAファイナルへと導いた最大の殊勲者であり、オールスターとオールNBAファーストチームにそれぞれ5度も選ばれてきた実績を持つ。

 速さや跳躍力などアスレティック能力ではなく、パワーと減速力、広いコートビジョンに一際高いバスケットボールIQと豊富なスキルで活躍する男は、レギュラーシーズンのキャリア平均28.65得点でNBA歴代3位、プレーオフのキャリア平均30.92得点では同2位と、申し分ない得点力を誇る。

 また、キャリア平均で8.7リバウンド8.3アシストを記録しているように、オールラウンドな能力の持ち主で、レギュラーシーズン通算トリプルダブル数80回はすでにNBA歴代7位に入っており、相手どころか味方さえも驚くようなパスさばきは“ルカ・マジック”と評され、何度もハイライトシーンを彩ってきた。

 新天地レイカーズではオースティン・リーブス八村塁キャメロン・レディッシュ、ゲイブ・ビンセント、ジャレッド・バンダービルト、ダルトン・コネクトといった新たなチームメートたちとコートを分かち合い、マブス時代の同僚ドリアン・フィニー・スミスとも再会する。

ドンチッチがレブロンとの共演についても語った[写真]=Getty Images

 とはいえ、最も注目を浴びるのはレブロン・ジェームズとの共演だろう。40歳ながらレイカーズのけん引役を務める大ベテランの“キング”とスロベニア出身の“神童”が同じチームでプレーするのだから必見だ。

 これまで、ドンチッチはレブロンのことをアイドルと語ってきた。今回のトレードを受けて、レブロン本人から直接連絡ももらったというドンチッチはこう語っていた。

「夢が実現したかのようだね。彼のことはいつも尊敬してきた。彼から学べることはたくさんある。すべてを学べること、一緒にプレーできることを楽しみにしている。最高の気分だね」

 ドンチッチは昨年12月26日のクリスマスゲーム途中に左ふくらはぎを負傷したことで離脱中。ただ、復帰は着実に近づいていて、6日のチーム練習には参加できる見込みで、デビュー戦はその後に決まるとのこと。

 1カ月以上コートから離れているとはいえ、ドンチッチが“パープル&ゴールド”のユニフォームに袖を通してレイカーズの一員として出場するデビュー戦は、世界中から熱視線を浴びるに違いない。

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