2025.03.31

ウルブスとピストンズが観客席を巻き込む大乱闘…ヘッドコーチ含む計7名が退場処分

ウルブズ対ピストンズで大乱闘、ナズ・リード含む7名が退場 [写真] = Getty Images
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 3月31日(現地時間30日、日付は以下同)、ミネソタ・ティンバーウルブズ(ウェスタン・カンファレンス8位)はホームのターゲット・センターでデトロイト・ピストンズ(イースタン・カンファレンス5位)と対戦。カンファレンスの順位は違えど、互いにレギュラーシーズンの戦績を42勝32敗(30日終了時点)としたチーム同士の試合となった。

 試合は白熱した展開が予想されていたが、思いもよらない大乱闘が巻き起こった。ピストンズの10点リードで迎えた第2クォーター残り8分36秒、ドライブからレイアップを試みたウルブズのナズ・リードに対し、ピストンズのロン・ホランドがファールで阻止。このファールを巡ってリードがホランドに激しく詰め寄ると、ホランドは笑みを浮かべ睨み返した。付近にいたウルブズのドンテ・ディビンチェンゾが睨み合う2人の間に駆け寄ると事態は急速に悪化し、複数人での押し合いに発展。

 押し合いは複数人を巻き込む“大乱闘”となり、コートサイドの観客席にまで及んだ。ディビンチェンゾは観客席2列目まで押し倒され、ピストンズのホランドとアイザイア・スチュワートにのしかかられるような状況となった。審判やスタッフも制止に入るがすぐには収まらず、事態が鎮まるまで1分以上かかった上に、ビデオレビューを含め試合が10分以上中断される事態となった。

 ビデオレビューの結果、ウルブズはリードとディビンチェンゾに加えアシスタントコーチのパブロ・ブリジョーニの3名、ピストンズはホランドとスチュワートに加えマーカス・サッサーとヘッドコーチのJB・ビッカースタッフの4名に退場処分が科された。退場となった選手やスタッフに対する出場停止や罰金の追加処分は試合後に明らかになるものと見られる。

 ウルブズは今月18日のインディアナ・ペイサーズ戦でも、ルディ・ゴベアのフレグラント・ファールをきっかけとした乱闘騒ぎを起こしたばかりである。また、ピストンズのスチュワートは2021年にレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)からフレグラント・ファールを受けた際、激昂して顔から血を流したままレブロンに襲い掛かろうとしていたことが記憶に新しい。

 試合は、123-104でウルブスが勝利している。

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