2025.05.02

第5戦後に相手エースを挑発したハリバートンの父…当面の間、現地観戦参加は見送りに

父親の軽はずみな行動を批判したハリバートン[写真]=Getty Images
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 4月30日(現地時間29日)にゲインブリッジ・フィールドハウスで開催された「NBAプレーオフ2025」イースタン・カンファレンス1回戦。第4シードのインディアナ・ペイサーズはカンファレンス・セミファイナルへと進出を決めたが、“騒動”の原因となったタイリース・ハリバートンの父は当面の間、息子の試合を現地観戦することは難しくなったようだ。

 現地メディア『ESPN』のシャムズ・シャラニア記者によると、ペイサーズのフロントは協議の結果、ジョン・ハリバートンをペイサーズの試合に参加させない決断を下したという。対象はホーム・アウェーの両方であり、具体的な期間は決まっていないものの、ジョン自身もその決定を受け入れたようだ。

 発端となったのは、ミルウォーキー・バックスヤニス・アデトクンボとジョンの衝突。第5戦終了後にコートへ立ち尽くしていたヤニスにジョンが近づくと、侮蔑的な言葉でアデトクンボを挑発し、両者は額を突き合わせて口論する事態に。両チームの関係者が止めに入り、アデトクンボは記者会見で「あまりにも敬意を欠いている」と苦言を呈した。

 同じく記者会見に出場したハリバートンも、「正しい行動だったとは思えない」父に否定的な反応を示していた。自身はロッカールームに戻るまで騒動を把握していなかったと説明し、「彼はただ興奮して、自分の息子が決勝点を決めたことでコートに入ってしまったんだと思う」と語っている。

 当の本人であるジョンも自身のSNSを更新し、「ヤニス、ミルウォーキー・バックス、そしてペイサーズの関係者に、今夜の私の行動を心からお詫びします。これは、私たちのスポーツや、息子にとって良いものではありませんでした。このような過ちは、二度と犯しません」と、自身が引き起こした不祥事を謝罪した。

 息子の活躍を喜んでいることは何よりだが、守るべき“一線”を超えてしまったジョン。クリーブランド・キャバリアーズとのシリーズに臨むタイリースの邪魔にならないよう、離れた場所から息子の応援にいそしんでもらいたい。

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