2025.05.30

1勝3敗で追い込まれたニックスがホームでペイサーズに完勝…シリーズは第6戦へ

32得点でニックスをけん引したブランソン(右)[写真]=Getty Images
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 5月30日(現地時間29日、日付は以下同)。ニューヨーク・ニックスは、ホームのマディソン・スクエア・ガーデン(MSG)でインディアナ・ペイサーズとの「NBAプレーオフ2025」イースタン・カンファレンス・ファイナル第5戦に臨んだ。

 1勝3敗で王手をかけられていたニックスは、試合開始からジェイレン・ブランソンがフローター、右コーナーからステップバックジャンパー、ショートジャンパーと6連続得点でけん引。

 ペイサーズがマイルズ・ターナーの3ポイントシュートでこの試合初得点を挙げると、ニックスはブランソンのアシストからミッチェル・ロビンソンがダンクをたたき込み、OG・アヌノビーのフリースロー2本が決まるなどリードを広げていく。

 この日のニックスは3ポイントシュートこそ成功率27.6パーセント(8/29)と低調も、ペイントエリアを攻め立てて60-34で相手を圧倒。ペイサーズへ一度もリードを許さず、最大22点差をつける試合運びを見せて最終スコア111-94で快勝し、シリーズ戦績を2勝3敗とした。

 ニックスではブランソンがゲームハイの32得点に5リバウンド5アシスト、カール・アンソニー・タウンズが24得点13リバウンド3アシスト、ジョシュ・ハートが12得点10リバウンド4アシスト2スティール、ミケル・ブリッジズが12得点5アシスト、アヌノビーが11得点3スティールをマーク。

 両チームによる「NBAファイナル2025」出場権をかけたシリーズは、ペイサーズが3勝2敗で優勢ながら、会場のMSGではファンが“Knicks in 7! Knicks in 7!”と、ニックスが最終第7戦に持ち込んで勝利し、シリーズを突破することを信じてホームチームを鼓舞していた。

 NBAプレーオフの7ゲームシリーズ(4戦先勝)で、これまで1勝3敗から3連勝して勝利を飾ったのは13チームのみ。ただ、カンファレンス・ファイナルの舞台においてホームで開催された最初の2戦を落としたチームがシリーズを制したことは皆無だけに、これまでのデータだけで言えばニックス不利というのが現状。

 今年のイースト決勝第6戦は、会場をゲインブリッジ・フィールドハウスへ移して6月1日に行われる。ペイサーズが2000年以来のファイナル進出を決めるか、それともニックスがアウェーで勝利して逆王手をかけるのか、必見のゲームとなるに違いない。

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