2025.06.14
世代交代が著しい昨今のNBA。各種アワードやNBA 2Kのパッケージなどを見ても、リーグの顔が変わりつつあることに異論がある者はいないだろう。それは同時に、これまでリーグを支えてきたベテランたちのキャリアの終焉が近いことを意味する。
ここ数年、オフになると毎年のように話題の中心になるトピックがある。いかなる若手が台頭しようとも玉座を譲らない絶対的存在、レブロン・ジェームズの進退である。キングは2003年のデビューから今シーズンまで、実に22年のキャリアを消化。しかし、プレータイムは疎か、得点をはじめとするスタッツにも一切陰りが見えず、同選手の存在はもはや神話の域に達している。
2025-26シーズン、コート上にレブロンの姿はあるのだろうか。『ESPN』に在籍するシャムズ・シャラニア記者は来シーズンがレブロンのラストダンスになると予想している。

今季は長男ブロニーとの親子共演も話題になった[写真]=Getty Images
しかし、リーグトップの情報通である同記者は、来シーズンがレブロンの現役最終年になる可能性を示唆し、理由を添えた。
「私の見立てでは、レブロンはあと最低1シーズンはプレーします。2025-26シーズンは、背番号“23”のキャリア“23”年目になります。しかも、オールスターはロサンゼルス開催。物語としては、実に美しい終わり方ですよね。彼はそのシーズン中に41歳になります」
完璧主義で、非の打ち所がない道のりを歩いてきたレブロンにとって、シャラニア記者の描いたエピソードは実に理に適っている。レブロンの存在によるサラリーキャップの圧迫や、コート上での影響力低下は否めないが、オールNBAセカンドチーム入りとMVP投票で6位を獲得した事実は、40歳にしてなおリーグ屈指の万能ぶりであることの何よりもの証拠となった。

獅子奮迅の活躍を見せた40歳…その決断に視線が集まる[写真]=Getty Images
「今シーズンは40歳の彼がセンターまでこなしましたが、来シーズンも続けるのは無理です。レイカーズは本職のセンター補強が必須です」
レイカーズのインサイド不足へ対する懸念は、現在に始まったことではない。球団はシーズン中のマーケットでもビッグマン獲得を目指したが、加入したアレックス・レンはJJ・レディックヘッドコーチから戦力としてカウントされるに至らなかった。また、ミネソタ・ティンバーウルブズと対峙したプレーオフ1回戦では、ジャクソン・ヘイズにペイントエリアが委ねられたが、ルディ・ゴベアやジュリアス・ランドルという屈強な選手たちへの解決策とはならなかった。こうした状況から、ロブ・ペリンカゼネラルマネージャーには夏の市場での積極性が求められており、球団は現在、ブルックリン・ネッツのニック・クラクストンや、ダラス・マーベリックスのダニエル・ギャフォードに接触すると見られている。
キングは23年目で背番号23に終止符を打つのか。それともさらなる挑戦を求めるのか。いずれにせよ、同選手の決断は今オフ最大のテーマとなる。
文=Meiji
2025.06.14
2025.06.07
2025.06.03
2025.05.25
2025.05.23
2025.05.19
2025.05.30
2025.05.30
2025.05.30
2025.05.30
2025.05.30
2025.05.30