
2025.06.27
6月25日に開幕した「NBAライジングスターズ・インビテーショナル」の初戦で、福岡大学附属大濠高校(日本)がアングロチャイニーズ・ジュニアカレッジ(シンガポール)に82-41で勝利。前半は苦しんだ面もあったものの結果的には大勝発進となったこの一戦を終え、キャプテンの榎木璃旺が**試合後、取材に応じた。
ケガ人やU16日本代表の活動の影響でフルメンバーではない状況で迎えた国際大会。榎木は「全員が主力としてやるしかないという気持ちで臨みました」と語り、誰かが代わりを務めるのではなく、「自分がこのチームの中心になるという意識を持っていました」と振り返った。
自身はキャプテンとして、「単なる経験で終わらせず、自分の成長につなげたいです」と、個人としての目標にも言及した。「体の大きさやスピードに負けないように、特にメンタルでブレないことが大事だと感じました。海外では、気持ちの弱さが一番の穴になります」と話し、技術以上に精神面の重要性を国際大会では大切なことを実感したようだ。
試合では序盤から移動の疲れや慣れない会場、ボールの影響で思い通りにプレーができない面もあったが、後半もリードを保って快勝。「出だしでチームとしてのエナジーを出せたことがよかったです」と語る一方、「自分自身のプレーにはまだ満足できていません」と課題も口にした。
「海外の選手は日本とプレースタイルもフィジカルも違います。まだ1試合ですが、もう慣れたと思わず、一つひとつを大事にしたいです」と気を引き締める。チームとして初戦を快勝しても、個人としての基準を下げないあたりに、キャプテンとしての責任感がうかがえる。
また、海外遠征ならではの生活環境も学びの一部と捉えている。「食事、宿泊、移動など、すべてが自分たちで判断し、対応しなければならない。そういう経験もすべてバスケにつながってくると思います」と語り、プレー以外の場面でもリーダーとしての意識を見せた。
試合中も積極的に声を出し、チームを鼓舞する姿が印象的だった。「普段から意識していますが、海外では言語が通じない相手もいます。その分、味方とのコミュニケーションはより大事になります」と語る榎木にとって、声の力もまたチームを束ねる手段のひとつだ。
「目の前の1試合1試合を全力で、自分たちらしく戦っていきたいです」と締めくくった榎木。国際大会という特別な環境を、貴重な成長の機会へと変えていく福大大濠のキャプテン。その視線は、すでに次の試合、その先の自分自身を見据えている。
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