
2025.06.30
6月26日、シンガポールで開催されている「NBAライジングスターズ・インビテーショナル」の男子予選グループC第2戦で、福岡大学附属大濠高校(日本)がヒンファ高校(マレーシア)を90-25で下し、開幕2連勝を達成。グループ首位で準決勝進出を決めた。
この試合で11得点7リバウンドと存在感を示したのが、2戦連続で先発出場を果たした村上敬之丞。初戦に続き、攻守にわたってチームを支えた村上は、試合後に取材に応じ、自身のパフォーマンスと今大会への思いを語った。
前日の初戦に比べて、会場の雰囲気やボールに慣れきた面もあったものの、村上は「まだまだ簡単なミスが多かったです」と反省を口にした。「インターハイやウインターカップのような大きな会場での大会の場合、雰囲気にのまれる傾向にあります。どの大会でも1クォーターから流れを作りたいです」と反省点を口にした。
それでも立て直せたのはコミュニケーションだと村上は強調する。ただし、「ハーフタイムのような時間ではなく、タイムアウトやコート上も修正できるようにコミュニケーションは大切にしたいです」と強調した。事実、コート上はもとより、ベンチに下がっても選手たちに声をかけて指示するシーンが多く見られた。
自身のプレーについては、「スピードは海外でも通用します」とコメント。国際大会は2023年、カタールで開催された「FIBA U16アジア選手権大会2023」で経験済みだが、「最後のフィニッシュのところでボードのハネ方が違ったり、日本で使っているボールと違うので、アジャストしなければいけないと思います」と、常に自身へ厳しい強化を投げかけるが、それもポジティブに事実を捉え、さらに成長していこうという気持ちの現われだと言える。
「国際大会で通用する部分、通用しない部分がわかってっきたと思うので、それをどう改善させていくか。やっぱりそれは現地にこないとわからないことも多いので、全員でしっかりチャレンジしていきたいです」
3年生になったとはいえ、それで試合に出られるほど、福大大濠の競争は甘くない。しかし、NBAライジングスターズ・インビテーショナルに出場している村上たちの成長が、チーム全体を押し上げていくのは間違いない。自分のことよりもまずチームの現状に目を向け、課題を口にする村上。こうした選手がどのようにゲームに関わっていけるかが、今後の福大大濠の伸びしろを示す指標となるはずだ。
文=入江美紀雄
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