今季最後の“神奈川ダービー”、横浜ビー・コルセアーズは接戦に持ちこめば勝機あり

吉川哲彦

横浜ビー・コルセアーズ

2019.03.30 18:05 T.O.
試合終了
横浜国際プール

川崎ブレイブサンダース

■横浜ビー・コルセアーズvs川崎ブレイブサンダース（＠横浜国際プール）
第1戦：3月30日18時5分、第2戦：3月31日14時5分

　一昨季からの計14度の対戦で、横浜ビー・コルセアーズは未だに川崎ブレイブサンダースの牙城を崩すことができていない。ホームで迎える今季最後の“神奈川ダービー”は、横浜国際プールでの6連敗に終止符を打つミッションも伴っている。また、秋田ノーザンハピネッツとの1勝差をひっくり返して残留プレーオフ圏外に抜けだすチャンスの状況は続いているが、滋賀レイクスターズも1勝差に迫っており、連敗は免れなければならない。

　ただ、好感触もあった最近の戦いぶりを考えると、前節のシーホース三河戦はディフェンスが崩壊してしまう厳しい黒星だった。前半だけで57失点を喫し、最終的には100失点。第2クォーターで28得点、第3クォーターで32得点を挙げて三河に追いすがったが、第4クォーターが9得点にとどまったことで突き放された。

　一方で、川崎は中地区首位の新潟アルビレックスBBから今季3勝目となる貴重な白星。3ポイントが入らずロースコアの緊迫した展開となった中、最後までディフェンスで集中力を切らさず、新潟を62得点に抑えて勝ちきった。ようやく新潟との星の差を2つまで縮め、逆転地区優勝が現実味を帯びてきた。第35節にホームで迎える最後の直接対決まで、星を落とさずに勝ち進むことができるか。

“神奈川ダービー”は第27節にも対戦があったばかり。今季最初の対戦では39点差と圧倒された横浜も、その後は12点差、9点差、7点差と少しずつ距離を詰め、川崎に迫っている。今季の川崎は下位のチームにも接戦に持ちこまれることが多く、横浜も我慢強く食い下がることができれば十分にチャンスがある。前回の対戦で12得点をマークした橋本尚明は前節も12得点と好調で、キーマンの1人に挙げられる。得点面はもちろんのこと、ディフェンスでもシュート力のある川崎のガード陣を粘り強く守って焦りを誘いたい。同様に、細谷将司や田渡凌も攻守両面のハッスルが必要だ。

文＝吉川哲彦

■ロースター
・横浜（ヘッドコーチ：トーマス・ウィスマン）
細谷将司
 川村卓也
 高島一貴
 湊谷安玲久司朱
 中村太地
 橋本尚明
 ハンター・コート
 ジョナサン・ホームズ
 田渡凌
 竹田謙
 エドワード・モリス
 小原翼
 アーサー・スティーブンソン
 ブランドン・コストナー