2022.05.27
Bリーグ連覇と天皇杯の奪還。2021-22シーズンの千葉ジェッツは、この2つに照準を合わせた。
昨シーズン、チームは新型コロナウイルスの影響を受けレギュラーシーズン中に多くの試合が中止となり、終盤にかけて代替試合が急増。最後の1カ月は週3日で試合が組まれ、なおかつ沖縄から秋田、秋田から千葉といった移動もあり、“超”がつくほどの過密日程を強いられた。
しかし、ここでチームはさらに結束。この期間で千葉は8連勝を記録してチャンピオンシップに乗り込むと、ホームでシーホース三河に連勝、準決勝では敵地で琉球ゴールデンキングスを第3戦の末に撃破。3回連続でファイナルの舞台に辿り着き、ついにBリーグの頂点に立った。
今シーズンで大野篤史ヘッドコーチ体制6年目。ハードなディフェンスから走ることに加え、富樫勇樹を中心に置くスタイルは変わらないだろう。優勝メンバーが10名残ったという点においても、チームにとってはプラスと言える。けれど、移籍した選手たちの穴は決して小さいものではない。特に痛手となったのは加入1年目ながら即戦力として優勝に貢献したシャノン・ショーター、セバスチャン・サイズの移籍だ。
ウイングプレーヤーのショーターは、レギュラーシーズン1試合平均11.9得点を挙げ、宇都宮ブレックスとのファイナル第3戦の最終盤では個人技で打開して試合に終止符を打った。サイズも平均17.1得点11.7リバウンドの活躍を見せ、ギャビン・エドワーズ、ジョシュ・ダンカンとともにインサイドに君臨した。
■KEY PLAYER/PF・C #2 ジョン・ムーニー
シーズン2冠を成し遂げるにはチームの底上げが重要なポイントになる。赤穂雷太、ラシードファラーズの若手の台頭に加え、3年連続で3ポイント成功率40パーセントを記録した原修太には、シューターとしての存在感も示してほしい。
文=小沼克年
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