2021.11.12
ついに開幕を迎えた6年目のBリーグ。オープニングゲームでは2016年のBリーグ開幕戦と同じ組み合わせ、琉球ゴールデンキングスとアルバルク東京が激突した。
ホームの沖縄アリーナで開幕を迎えた琉球。いいスタートダッシュを切りたいところだったが、前半はA東京のアレックス・カークやセバスチャン・サイズら外国籍選手を止められず流れを掴まれてしまう。シュート確率がなかなか上がらず、オフェンスでも後手に回った琉球は、24−36とリードを許して試合を折り返した。
12点のビハインドを背負って迎えた後半は、琉球のガード陣を筆頭に激しいプレッシャーディフェンスで相手の自由を奪うことに成功。第4クォーターはA東京をわずか8得点に抑えると、いいディフェンスから流れるようなオフェンスへつなげ、63-62で琉球が逆転勝利を収めた。
3シーズン連続でキャプテンを務める田代直希は、開幕戦でスタメンで出場。前半はA東京のディフェンスに苦しみ2得点に終わったが、後半は積極的な姿勢で得点を奪取。第4クォーター残り6分41秒で沈めた3ポイントシュートは、チームの勢いを加速させる貴重なシュートとなった。
試合後会見に応じた田代は、「注目されているゲームで見ていて楽しいゲームにしなくてはいけない、と思っていた」といい、「勝利でき肩の荷が降りてホッとしています」と率直な感想を口にした。
この試合で琉球は59本のシュートを放ち、22本成功。シュート成功率は37.3パーセントと試合を通じて精度に苦しんだ。特に前半は苦し紛れのシュートを強いられ、得点が伸び悩んだ。第4クォーター中盤まで相手にリードを許す苦しい時間帯が続いたが、キャプテンに焦りはなかった。
「苦しい時間帯もありましたが、シュートは打てていたので入らないことは気にせず冷静に判断していこうとチームには声をかけていました」。
選手全員が我慢し続け、ディフェンスから活路を見出した琉球。田代は「こういう試合で自分たちの力を発揮できたのはプラスになった」と苦しみながらも勝ち星につなげられたことを評価した。
チームに勢いを与える白星をつかむも、「まだ1試合目なのでチームの完成度はまだまだ」と冷静に分析する田代。「自分たちが強いと勘違いしないように、しっかり一歩ずつ進んでいければと思います」と一喜一憂せず、しっかりと地に足をつけて目の前の一戦一戦に挑んでいくつもりだ。
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