2022.01.05
10月9日、アルバルク東京がアリーナ立川立飛で富山グラウジーズと対戦。ホーム開幕戦を行った。
A東京にとって琉球ゴールデンキングスと戦った今シーズンの開幕節は苦いものとなった。6シーズン目にして初の連敗スタート。しかも2試合とも終盤に主導権を奪われ敗れただけに、ティップオフ前のウォーミングアップから仕切り直しの一戦への意気込みが感じられた。
結果を先に述べれば、96−71でA東京が勝利。最終的には25点もの差がついたわけだが、A東京サイドからすると先行しても富山を突き放すことができず、逆に富山サイドから見れば、「10点以内でついていき、最終クォーターで勝負」という展開だったとも言える。A東京にとっては、嫌なイメージの中で戦っていたのかもしれない。
しかし、それを振り払ったのが新加入のセバスチャン・サイズだった。サイズは第4クォーターだけで14得点7リバウンドの大活躍(試合全体では25得点15リバウンドのダブルダブルを達成)。持ち味であるリバウンドやランニングプレーで富山のセンター陣を圧倒し、チームに今シーズン初勝利をもたらした。
試合後、リモート会見に臨んだサイズは、「非常にいいゲーム内容だった。特にディフェンスで相手の中心選手、(ジュリアン・)マブンガ選手、(ジョシュア・)スミス選手に簡単にプレーさせなかったのが大きかったと思う。チーム全員で戦って勝利することができた」と胸を張った。
第4クォーターのプレーについて、サイズは琉球戦での反省を生かせたとコメント。「前半、中盤とリードできていたので、逆転はされたくなかった。これは自分だけではなく、チーム全体で(琉球戦の)反省の部分を試合の中で表現できたから勝利できたと思う」。
過去、サンロッカーズ渋谷と千葉ジェッツでは全試合にスターターを務めていたサイズはここまでの3試合、ベンチスタートを任されている。このことについて質問が及ぶと、ルカ・パヴィチェヴィッチHCと長い会話を交わしたことを明かした。
「今の段階で僕がチームに一番貢献できるのはスタートではなくベンチスタートだと思っている。自分の持ち味であるエネルギーやパワーを出してほしいというのがルカHCの要求。個人的ではなく、フォア・ザ・チームの気持ちで、スタートであろうがベンチからであろうが、そこにそれぞれ役割があって、そこで仕事をこなす。特にいつの時間帯ということは関係ない。シックスマンはフィットしていると思う」
昨シーズンまで「とても素晴らしいファンがいる中、戦いづらいイメージを持っていた」というアウェーだったアリーナ立川立飛。「今シーズンは自分のホーム。アルバルクのファンが自分の味方になってくれるのが心強い」と、その後押しを受けて2連勝を狙う。
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