2026.05.27
6月11日、島田慎二氏(JBA会長/Bリーグチェアマン)のポッドキャスト番組『島田のマイク』第291回が配信。『B.LEAGUE AWARD SHOW 2025-26』会場・東京ガーデンシアターにて収録され、初優勝を果たした長崎ヴェルカから前半は川真田紘也、狩俣昌也、山口颯斗、後半に熊谷航と星川堅信の5選手が登場した。
クラブ創設からわずか5シーズンでBリーグ王者の座をつかんだ長崎。島田氏が「このスピード感で優勝できたのは、選手たちからすると何が1番のポイントでしたか?」と尋ねると、狩俣は「人間性が1番だった」と振り返った。
「長崎ヴェルカに関わってきた選手やスタッフが、正しいことを正しく正しい手順でやり続けることの徹底や、そこに“みんなが向き合っていた”という人間性が大きいかなと思います」
川真田も「それに尽きる」と同意し、「スタッフ、ヴェルカに関わるすべての人が“勝つ”ことに向けた遂行力・徹底力は、優勝の1つのカギだった」と続けた。また、特筆すべきは外国籍選手を含むチーム内の風通しの良さだ。モーディ・マオールヘッドコーチに対しても、選手が意見を言いやすい関係性で、山口は「意見を言ったときに“わかった”というときもあれば、“ここはこうしてほしい”というときもある」と、しっかりと議論を重ね、結束を高めた裏側を伝えた。
チームの習慣について、狩俣は「プレーオフに入って『ネクストプレーメンタリティ』という言葉が徹底されていた」と明かす。今の試合が良くても悪くても次のプレーに集中するという共通認識が、審判への不要なアピールを封じ、チームとして冷静さを保つ源泉となっていた。
シーズンを通して好調だった長崎が「優勝を取れるぞ」と思う感覚があったかを島田氏が尋ねると、狩俣はシーズン中は「正直なかった」としながら、「チャンピオンシップ(CS)が始まって、他のチームの試合を映像で見たときに、絶対自分たちが優勝できると思いました。1番準備できてるのは僕たちだというのは、そこで思いました」と語った。
川真田と山口は直前まで不安が残っていたと明かすも、全員が「やることをやれば絶対優勝できる」という信念を共有していたことが、大激戦を制する力になったという。
続いて登場したのは、熊谷航と星川堅信。チーム初のファイナルについて、熊谷は「自分たちのバスケットをすれば勝てると思っていた」と振り返った。第1戦は接戦の末に落としたが、内容に悲観はなく、続く第2戦を勝ち切ったことが大きなターニングポイントとなった。
長崎は得点力が武器のチームと見られることも多いが、熊谷は「(選手は)ディフェンスのチームだと思ってたし、モーディもそれを言っていた。ロースコアゲームでも勝てたというのは、長崎が今シーズンやってきたことが間違っていないと証明できたんじゃないかな」と強調した。
熊谷が個人的に激しい攻防を繰り広げたのが琉球ゴールデンキングスの岸本隆一だ。大東文化大学の先輩でもある岸本に対し「全部タフショットにするっていうところ任されていた」という熊谷。ファウルトラブルに苦しんだ局面もあり、「(岸本は)毎年スピードが上がってるイメージなんですよ。何をやってるんだろなトレーニング、と気になります」と脱帽した。
星川は、CSではプレータイムが限られていたが「航さんと(馬場)雄大さんのディフェンスを見て、これがCSの強度だというのを体感できた。ディフェンスで勝つということがどういうことなのかというのを、1シーズン通して教えてもらった」と、ベンチから得た学びを今後に生かす熱意がうかがえた。
島田氏は「Bリーグ10年目の節目で長崎優勝で、今まで優勝してきたチームとまた全然スタイルも違う。長崎が優勝するって夢あるじゃないですか。(アリーナも含め)地方のあの街であれだけ盛り上がりができて、これだけ日本中を熱くする、すごい快挙です」と、改めて長崎の健闘を称えた。
今回のエピソードでは、優勝報告会での長崎の空港と町の盛り上がりや、応援し続けたファンへのメッセージなどについても語られた。次週は、アワードで功労者表彰を受賞した、菊地祥平(アルバルク東京)と西村文男(千葉ジェッツ)との対談が配信される予定だ。
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