2022.08.12

新たなプレースタイルに挑戦する馬場雄大「バスケット人生をかけて変わっていきたい」

前日練習後に取材に応じた馬場雄大[写真]=伊藤大允
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 8月12日、男子日本代表(FIBAランキング38位)がゼビオアリーナ仙台にてイラン代表(同23位)との「SoftBank カップ 2022」に向けた前日練習を実施。練習後に馬場雄大が取材に応じた。

 トム・ホーバスヘッドコーチが指揮官に就任後、初の代表活動となっている馬場は、「東京オリンピックのときは合流がギリギリになってしまって、納得できるプレーが最後までチームとしてできなかった気がしたので、こうやって体制が新しくなって、来年のワールドカップに向けても、気持ちとしては新しいものがあります」と心機一転で練習に臨んでいる。

 ホーバスHCは馬場のドライブが武器であることも理解した上で、「シューターとしてのマインドセット」を求めていると話しており、「10回攻めるなら7本は3ポイントで、3本はドライブ」と明確な指示をしている。

「ホーバスHCが求めるバスケットも好きですし、僕が次のステップに行くにはそこ(3ポイント)を自信を持ってプレーしていかないといけないという自覚もあり、そういう意味でも楽しみです」

 プレースタイルの変化について手応えを聞かれると「正直やってみないと分からないですね。どうしても3ポイントよりも、空いてたらドライブという考えがあるので、そこはやってみながらかなと」と苦悩を語る。

 馬場は「もう20何年間もこのスタイルでやってきているので簡単ではないです」と話しつつも、「今回のサマーリーグを経て、次のステップに進むにはここで変わらないといけないという自覚もあります。きっかけはこの代表かなと思うので、僕のバスケット人生をかけて変わっていきたいです」と気合を入れた。

「この身長でNBAでの契約を勝ち取るためには3ポイントが必須になってくるので、3ポイントからプレーを始めるのを当たり前にしていきたいと思います」

 そう語る馬場は「今までホーバスHCみたいにどんどん打っていいというコーチとはやってきていないので、違うチームに行ってもこのプレーを継続して、3ポイントを高確率に決められるようになったら次のステップが見えてくると思います」と代表後も「プレースタイルの定着」が必要になってくると力を込めた。

 久々の代表復帰とあり、新たな選手たちとのプレーを「すごく楽しんでいる」という馬場は、「代表としてプレーさせてもらうことを誇りに思っています。応援されているのもすごく感じるので、それをプラスに変えて、日本のバスケもホーバスHCのもと変わってきたということを1試合ずつ証明できたらなと思います」と意気込んだ。

 イラン代表との2連戦の初戦は、13日の13時30分からティップオフ予定だ。

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