2025.11.11
ロサンゼルス・レイカーズは幸先の良いシーズンスタートを切ったが、その一方でフロントオフィスの人事は慌ただしいものとなっている。
現地メディア『Front Office Sports』によると、球団の新オーナーであるマーク・ウォルター氏は実権を掌握するべく、チーム運営の抜本的な改革に着手。フランチャイズを半世紀にわたり守ってきたバス一族の一員であるジョーイ・バス氏とジェシー・バス氏を、フロントオフィスの役職から即時解任した。
NBA理事会は10月31日(日本時間30日)、ウォルター氏によるレイカーズの過半数の株式取得を全会一致で承認。それからまもなくして、ウォルター氏はフロント再編の最初の一手として、副オーナー兼リサーチ&ディベロップメント部門のバイスプレジデントを務めるジョーイ氏と、アシスタントゼネラルマネージャーの役職を任せれていたジェシー氏をそれぞれの役職から解雇した。
「僕とジョーイは直近の2年以上、事実上サイドラインに追いやられてきました。なので、解任の知らせは非常に残念ですが、想定の範囲内でもあります。一方で、レイカーズでの時間がこのような形で終わりを迎えることを大変残念に思います。僕らはこの組織の中で育ち、父から直接、バスケットボールやビジネスのこと、そしてオーナー家の責任を学んできました。この球団に捧げてきた年月、ここで培った人間関係や経験を誇りに思っています」

ドンチッチ入団会見に同席していたペリンカGM[写真]=Getty Images
また、バス家以外の職員も現在の立場が安泰とは言い難い。『Lakers Daily』はウォルター政権が一枚岩の体制へと舵を切る中で、ゼネラルマネージャーのロブ・ペリンカ氏へのプレッシャーも強まっているという見解を示している。
これには某元NBA幹部も同様の見解を示しており、球団がルカ・ドンチッチと共に優勝を目指すには、リーダーシップにもテコ入れを行い、ペリンカ氏とも袂を分つべきだと主張している。
「ルカと共にタイトルを獲得したいのであれば、バスケットボール運営を任せるにふさわしいロブよりも賢いバスケットボールの頭脳を持った人物を雇う必要があるでしょう」

リーブスが入団した経緯も話題に[写真]=Getty Images
「彼ら(バス兄弟)がオースティンを見つけたと褒めるが、オースティンは自分でレイカーズのワークアウトを受けることを選び、ピストンズにドラフトされない道を選んだのです。バス兄弟によるすごい発掘ではなく、全部オースティンと彼の陣営の功績です」
そして、同誌は新オーナーのウォルター氏が、ペリンカ氏によって“追い出された”マジック・ジョンソン氏と親友であることにも言及。元NBA幹部は、ウォルター氏とジョンソン氏を「超がつくほど親しい」とし、「ペリンカ氏の裏切りを許しているとは思わないほうがいい」と忠告した。
新体制の構築に踏み切ったレイカーズ。バス兄弟の解任はまだ序章に過ぎないのかもしれない。
文=Meiji
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