2026.05.25
ニューヨーク・ニックスの快進撃が止まらない。プレーオフでの最後の敗戦は、1回戦のアトランタ・ホークスとのゲーム3。それ以降は破竹の10連勝でイースタン・カンファレンスを駆け上がり、NBAファイナル進出に王手をかけている。
ニックスが最後にNBAファイナルの舞台へ立ったのは、パトリック・ユーイングやラトレル・スプリーウェルを擁した1998-99シーズン。また、優勝となればウォルト・フレイジャーらを中心に頂点へ立った1972-73シーズンまでさかのぼる。実に53年ぶりのタイトル獲得へ向けて、地元ファンのボルテージは最高潮に達しつつある。
その熱狂は、チケット価格にもはっきりと表れている。『Yahoo Sports』によると、チケットサイト『Gametime』で確認されたマディソン・スクエア・ガーデン(MSG)開催のイースタン・カンファレンス・ファイナル第2戦の最低価格は740ドル(約11万8000円)。一方で、クリーブランドのロケット・アリーナで行われる第4戦の最低価格は148ドル(約2万4000円)とされており、その差は一目瞭然だ。
もしこのままニックスがNBAファイナルへ進出すれば、本拠地開催のゲームチケットの価格はさらなる高騰が見込まれる。

ファイナルが開催されたらMSGのチケットはどこまで高騰するのだろう [写真]=Getty Images
実際、スポーツビジネス記者のダレン・ロベル氏によれば、ニックスのファイナル本拠地初戦のコートサイド席2枚が、1席あたりの換算で13万9902ドル(約2223万3000円)で成約したという。本稿執筆時点での最安値でも3486ドル(約55万8000円)を記録しており、ニックスが1999年以来となるファイナル進出を決める前から、歴史的な価格水準に到達している。
The first two courtside seats have sold for the first Knicks Finals home game at Madison Square Garden in 27 years.
Someone purchased TWO seats on StubHub for….
$279,804!
I have confirmed the sale.
— Darren Rovell (@darrenrovell) May 24, 2026
現在、『StubHub』で販売されているホームゲーム初戦の最高額のチケットは、ニックスベンチ真後ろに当たる6D最前列の席で、価格は2740万9000円だ。また、オフィシャルテーブルの対岸に当たる11Dブロック最後尾の席は、1644万5000円で販売されている。
『Front Office Sports』によれば、オクラホマシティ・サンダーとインディアナ・ペイサーズが激突したNBAファイナル2025の平均購入価格は、1147ドル(約18万2000円)。また、ボストン・セルティックス対ダラス・マーベリックスとなったNBAファイナル2024では、1560ドル(約24万8000円)だったという。こうした近年の相場と比べても、ニックスが進出した場合のチケット価格は、“異常値”と言える。
直近のシリーズで象徴的な価格が話題を呼んだのは、トロント・ラプターズが優勝した2019年だ。ゴールデンステイト・ウォリアーズにとって、当時の本拠地オラクル・アリーナでのラストゲームとなったNBAファイナル第6戦では、コートサイド席が1席あたり6万9287ドル(約1101万5000円)で売れたと報じられている。

MSGの周辺には熱心のファンが集合している [写真]=Getty Images
だが、ニックスがNBAファイナルへ進出した場合、こうした過去の販売実績をさらに塗り替える記録的なセールスが生まれても不思議ではない。
ファンの熱量が、そのままチケット価格に転化している。もし『マディソン・スクエア・ガーデン』でファイナルが実現すれば、その高額チケットを握り締めたファンたちが、割れるほどの大声援でニックス悲願のタイトルを後押しするだろう。
文=Meiji
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