2026.06.17
「ミスが許される余地がものすごく小さい。僕らは圧倒的な強さを見せた時もあった。シリーズの大半で、完全に支配していたんだ。だけど、ミスやエラーがあまりにも大きく響いてしまった。このような浮き沈みは許されない」
そう語ったのは、ビクター・ウェンバンヤマ。キャリア3年目で初のプレーオフへ臨み、NBAファイナルまで駆け上がった22歳のビッグマンだったが、サンアントニオ・スパーズは1勝4敗でニューヨーク・ニックスに敗れて姿を消した。
ウェンバンヤマが話したように、スパーズはシリーズ5試合すべてで第1クォーターに2ケタのリードを奪っていた。だが、初戦を10点差で落とし、第2戦と第4戦はわずか1点差の惜敗。勝利した第3戦でも4点差という僅差だった。『Elias Sports Bureau』によると、ニックスがシリーズ5試合をとおしてリードできたのは全体のわずか23.6パーセントで、残りは同点またはスパーズが上回っていたことからも、スパーズは決してニックスに歯が立たなかったわけではない。
スパーズを引っ張るウェンバンヤマは、5試合で平均26.0得点11.2リバウンド2.6アシスト3.6ブロックと奮戦。ファイナルの大舞台でも終盤に加点してチームを救うこともあったのだが、悔やまれるミスがあったことも事実。
第2戦の終盤には、決勝点へつながるターンオーバー(パスミス)をしてしまい、最後のポゼッションでは逆転勝利をかけて放ったジャンパーをミス。第4戦の残り1分47秒では、1点リードの場面でフリースローを2本とも落とし、重要な局面でチームを救えず。
「今回の敗退は僕の人生で最大の教訓、最大の学びの瞬間になる。具体的に、どんな教訓を得たのかは言えないけど、間違いなくそこから学んでいく。これまでの人生で、これほど多くのことを学んだことはない」
ウェンバンヤマにとって、初の頂上決戦は苦い思い出となったに違いない。「腹立たしいのは、ファイナルに復帰するまで、おそらく100試合もかかるということ」と口にしたとおり、彼とスパーズが来シーズンに再びファイナルの大舞台へ返り咲くためには、レギュラーシーズン82試合をこなし、プレーオフ3つのシリーズで相手よりも先に4勝して突破しなければならない。
もちろん、NBAの頂上決戦へ舞い戻ることは並大抵のことではない。それはスパーズに限らず、優勝したニックスにも言えること。NBAでは8シーズン連続して新たなチャンピオンが誕生しているだけに、両チームが来シーズンにファイナルで再戦できる保証はどこにもない。
そうした中、ウェンバンヤマやステフォン・キャッスル、ディラン・ハーパー、ディアロン・フォックス、デビン・バセル、ケルドン・ジョンソンらを擁するスパーズが、この敗戦を機にどこまで成長できるかは見ものだ。
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