4時間前

カリーとデュラントのデュオが“アンストッパブル”になった分岐点を元同僚が明かす

ウォリアーズで共闘したカリー(左)とデュラント(右)[写真]=Getty Images
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■ウォリアーズで3度の優勝を経験したリビングストンが語る

 今夏の祭典パリオリンピックで、アメリカ代表は5人制男子バスケットボールを制して大会5連覇を達成。大会MVPには見事このチームを束ねたレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)が選ばれた。

 そしてオールスター5(大会ベスト5)には、レブロンとともに準決勝と決勝で爆発したゴールデンステイト・ウォリアーズステフィン・カリーも選出。そのカリーはウォリアーズの指揮官スティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)の下、オリンピック初出場で金メダルを獲得し、元チームメートとの再共演も果たした。

 アメリカ代表の得点源で、4大会連続で金メダルを勝ち取ったケビン・デュラント(フェニックス・サンズ)は、2016-17から2018-19までの3シーズンをウォリアーズでカリーと一緒にプレーしてきたスーパースター。

 2015年から2019年にかけて、5年連続でウェスタン・カンファレンスを制したウォリアーズは、2015、2017、2018年にチャンピオンシップを獲得。カリー、クレイ・トンプソン(現ダラス・マーベリックス)、ドレイモンド・グリーンのビッグ3にデュラントを加えたウォリアーズは驚異的なオフェンス力を存分に発揮した。

 その当時ウォリアーズでプレーしていたショーン・リビングストン(元ウォリアーズほか)は、8月21日(現地時間20日)に公開されたポッドキャスト番組“Knuckleheads Podcast”へ出演した際に、カリーとデュラントについてこう話していた。

「彼(デュラント)は一歩引いて、アジャストしなければいけなかった。KD(デュラントの愛称)はそう考察していたんだと思う。で、ステフも一歩下がることになるんだとね。私はこれまで、12本のショットで30得点してしまうKDのような、ものすごく効率良く点を取れる選手を見たことがなかった。だから、彼がここへやってきた時、彼にとってアジャストの必要はなかったんだ。(ゲームの)流れの中で順応してしまうんだ」

 デュラントとカリーは、ウォリアーズでプレーした3シーズンでいずれも平均25.0得点以上をマーク。トンプソンも平均20.0得点以上をクリアし、NBA史上最高級のシュート力を誇るトリオとしてリーグを席巻。

 リビングストンはそのチームでカリーのバックアップポイントガードを務め、201センチの長身から繰り出すミッドレンジジャンパーやポストプレーで加点して計3度の優勝に貢献してきた。

カリー(右)と5シーズンを共にプレーしたリビングストン(左)[写真]=Getty Images

 ウォリアーズは2016年のクリスマスゲームでクリーブランド・キャバリアーズに惜敗し、連勝が7でストップしたのだが、これがターニングポイントになったとリビングストンは振り返る。

「ステフは(デュラントより)ほんの少し波があった。リズムに乗る必要があったんだ。クリスマスゲーム後、あの2人の間でどうしていくべきか、1対1で話し合ったんだ。そこで本来のステフ・カリーを必要としていることを伝えて、カリーが了承してから、僕らはアンストッパブルになっていったんだ」

 このチームで主軸を担っていたカリーとデュラントは、自らクリエートして点を奪えるだけでなく、チームメートとの合わせやキャッチ&シュートでも難なく決め切ることができた。

 その2選手にトンプソン、グリーン、リビングストンらを擁したウォリアーズは、2017年のプレーオフを16勝1敗で制してリーグの頂点に立った。NBA歴代最高勝率となる94.1パーセントをたたき出したチームでプレーしてきたリビングストンは、カリーとデュラントのすごさを肌で感じていたということなのだろう。

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