2025.03.08

古巣凱旋のフォックス、トレードの裏側を明かす「キングスでキャリアを終えたかった」

凱旋試合で古巣キングスと対戦したフォックス(右) [写真] = Getty Images
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 3月8日(現地時間7日、日付は以下同)、サンアントニオ・スパーズは敵地でサクラメント・キングスと対戦。2月のトレードでスパーズに移籍したディアロン・フォックスにとっての初の凱旋試合となった。試合は127-109でキングスが勝利している。

 キングスの公式SNSアカウントは、フォックスが試合後に元チームメートのキーガン・マレーマリーク・モンクドマンタス・サボニスらと握手し談笑している様子を公開し、「ただ愛しかない」とコメントを添えて投稿。現地メディア『ESPN』の取材によると、フォックスは当初トレードを求めておらず、キングスから去ることを望んでいなかったという。同メディアに対し、フォックスは以下のように語っている。

「僕は、自分のキャリアを1つのチームだけで終えたかった。本当にそう願っていたんだ」

 フォックスは続けて、キングスのファンやサクラメントの街が大好きだったと述べ、キングスへの愛を語った。しかし、前ヘッドコーチのマイク・ブラウンが解雇されたことをきっかけに、チームとの関係がこじれはじめたようだ。フォックスはブラウンの解雇を望んでおらず、チームに解雇を取りやめるよう懇願していたことを明かした。

「僕は“おいおい、ここにきてまだ8年目だぞ。マイクが解雇されることになったら、僕は5人目のコーチを迎えることになる”と思ったんだ。だから、チームに対して『僕は別のコーチの下ではプレーしない。そうなるのであれば、僕が別のチームに行く』と言ったんだ」

 結果としてフォックスの頼みは聞かれることなく、ブラウンは昨年末に解雇された。また、フォックスはロスター強化について自身の考えをチーム内に明かしており、優勝争いに加わるためにはウィングプレーヤー獲得が必要だと説得して回っていたという。しかしフォックスのこの願いも実現に繋がらず、結果として自身がトレードされることとなった。

 フォックスは自身がトレードの交渉段階にあることを聞かされると、唯一の行先としてスパーズを希望していたとも語っている。キングスのフランチャイズプレーヤーとなることを願っていたフォックスだが、これから新天地でどのような飛躍を見せることができるか。今後のスパーズに期待が高まる。

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