2025.11.28

アルバルク東京が東京都と「ワイドコラボ協定」を締結…多分野で地域連携を推進

小池百合子東京都知事との調印式に参加した林社長、伊藤GM、バランスキー主将、ルーク
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 アルバルク東京を運営するトヨタアルバルク東京株式会社は11月28日、東京都との包括連携協定「ワイドコラボ協定」を締結したと発表した。本協定は、複数の政策分野で横断的に連携し、地域社会の発展と都民サービスの向上を図ることを目的としている。

 同社は2025年10月、江東区青海の臨海副都心エリアに開業した「TOYOTA ARENA TOKYO」の運営を開始した。今回の協定を機に、新アリーナを拠点とした地域活性化や、臨海副都心エリアの魅力向上にも取り組む方針だ。

 協定内容は、青少年の健全育成、環境、健康増進、子育て支援、高齢者支援、スポーツ振興、ライフ・ワーク・バランス、防災・減災などの8項目に及ぶ。東京都と企業が複数の政策課題に一括して取り組む枠組みで、スポーツ領域に限定されない点が特徴である。

 締結式は11月27日、東京都庁で実施された。東京都の小池百合子知事は、TOYOTA ARENA TOKYOを「スポーツとエンターテインメントが融合した素晴らしい施設」と評価し、これまでの活動へ謝意を示した。特に都が推進する「HTT(へらす・つくる・ためる)」のエネルギー施策に触れ、観戦事業を通じたメッセージ発信など、幅広い協力に感謝を述べた。HTTは、電力を“へらす”“つくる”“ためる”という3つの行動で省エネルギーを進める東京都のスローガンで、企業や都民への呼びかけとして定着しつつある。

 小池知事はさらに、防災・減災の普及啓発や臨海副都心の活性化など、協定を通じた取り組みに期待を寄せ、「それぞれの力を結集し、誰もが生き生きと輝く明るい未来を築いていきましょう」と述べた。

 トヨタアルバルク東京の林邦彦代表取締役社長は、協定締結への感謝を伝えた上で、アリーナ開業後はアルバルク東京の試合に加え、Dリーグ、SVリーグ、Wリーグ、ボクシングの世界タイトルマッチ、コンサートや企業イベントなど、多様な催しが開催されている現状を紹介した。

 Bリーグは今シーズンで10周年を迎え、来シーズンから「B.革新」として新たな体制へ移行する。林社長は「アリーナが地域コミュニティのハブとして機能することを目指している」とし、今回の8項目を重点領域として東京都との連携を深化させ、都民サービス向上に取り組む姿勢を示した。

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