2026.07.31
7月31日、「令和8年度全国高等学校総合体育大会(インターハイ)バスケットボール競技大会」の男子準々決勝が行われ、開志国際高校(新潟県)が北陸学院高校(石川県)に101-87で勝利し、準決勝へとコマを進めた。
出だしから果敢に攻撃を仕掛けた開志国際は、イヘツグッドラックチネドゥ(2年)らの高確率のシュートが決まり、第1クォーターを32-24とする。第2クォーターではさらに点差を広げ、前半を終えて69-44と大きなリードを奪った。
後半も主導権を握った開志国際は、第4クォーターこそ北陸学院に追い上げられたが、前半でのリードが大きく、危なげない戦いで北信越同士の一戦を制した。
「(6月の)北信越大会ぐらいから毎試合(得点が)100点を超えているのですが、自分たちの課題はディフェンスをしっかりするということ。明日の大濠(福岡大学附属大濠高校/福岡県)戦ではディフェンスでしっかりコミュニケーションを取って、今まで練習してきたディフェンスをやっていけたらと思います」
このように冷静に次なる戦いに向けての課題を語ったのは3年生の恒岡ケイマン。197センチのオールラウンダーは、前日の八戸学院光星高校(青森県)との3回戦では57得点18リバウンド5スティールという驚異的な数字を残したが、北陸学院戦でも27得点12リバウンド4アシストとオールマイティな働きで勝利に大きく貢献した。
恒岡は開志国際に入学して約3カ月後にアメリカの高校に転校した経緯があり、3年生の今年が自身にとっては初めてのインターハイとなる。今大会はチームが2回戦からの参戦だったため、準々決勝を終えた時点で3試合を戦ったのだが、この3試合での自身の出来について恒岡は「初めてと考えればできているほうだと思うのですが、足りないところもたくさんあると思っています。ディフェンスですぐ気が抜けるところなどは課題です」と、やはりここでもディフェンスを修正ポイントに挙げた。
そんな恒岡に対して富樫英樹コーチは「日本に戻ってきたときにはまだまだ走れなかったのですが、日本のバスケットに慣れてきたらああいった感じでやれるということはわかっていました。一番いいと思うのは明るいこと。常に笑顔だし、チームのなかの自分の役割を知っていますね」と、手放しで称えた。

福大大濠戦に向けて恒岡に期待を寄せる開志国際の富樫コーチ [写真]=田島早苗
その富樫コーチが「いよいよ挑戦権を得た」というのが福大大濠との準決勝(8月1日)。同校とは幾度となく全国の舞台で戦ってきたが、特に昨年のウインターカップ3回戦で延長の末に敗れた相手である。
恒岡も昨年、仲間が敗れる姿を映像をとおして見て悔しさを募らせた。「このために(日本に)帰ってきた」というほどで、「大濠戦に対しての自分の覚悟は誰よりも強いと思うし、昨年の負けを経験している選手たちもみんな覚悟が強いと思っています」と言う。
一方で、優勝候補の一角で、ウインターカップ覇者との対戦には「まず大濠と対戦するためにここまで勝ち上がれたこともそうですし、(試合も)楽しみです」とも語る。
マッチアップが予想されるのは白谷柱誠ジャック(2年生)だが、白谷とはU17日本代表として世界大会をともに戦ったチームメートでもある。
「代表で一緒にやっている選手で仲の良さはあるのですが、明日は敵なので、倒すぞというメンタルで挑みたいです。でも、試合以外のオフザコートでは一緒にやってきた仲間としてリスペクトを持っています」と、恒岡は白谷への思いを口にした。
「自分たちのバスケットを見失わず、いつもどおり100点を取るような感じでできれば。相手は強いので挑戦者として頑張ります」と、富樫コーチ。分厚い攻撃を見せる開志国際は、昨冬のリベンジをかけ、最大のライバルに挑む。
文・写真=田島早苗
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