2023.08.03

将来構想の説明を受けた田渡凌「考える時間になって良かった」…選手会長として今後も継続して意見交換へ

選手向けの将来構想説明会後、オンラインでの囲み取材に応じた選手会会長の田渡
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 Bリーグは8月3日、将来構想「B.革新」に関する選手向けの将来構想説明会を実施。全選手ミーティング後、日本バスケットボール選手会の会長を務める田渡凌福島ファイヤーボンズ)がオンラインでの囲み取材に応じた。

 改めて島田慎二チェアマンの口から選手全員に説明されたようで、田渡は「選手会長としても大きなことですし、選手一人ひとりが考える時間になってとても良かったと思います」とコメント。Bリーグからの変化を受けて「不安な部分が大きい」というが、選手会長の立場として意見を口にした。

「選手一人ひとりの意見が汲み上げられるように、選手会として動いていかなければいけないと思いました。選手が置いてけぼりにならないために、何年も前から度々説明してくれていると思います。すべてが選手会の思いどおりになるなんて、1ミリも思っていないですけど、少しでも自分たちの意見が反映されるとか、逆に自分たちも受け入れなければいけない部分がたくさんあると思っています。そういったことを全員で話していて、今日はいい話し合いができたと思います」

“新B1”の「B.LEAGUE PREMIER(Bプレミア)」では外国籍選手のオンザコートフリーを検討。「日本人選手の活躍が難しいんじゃないか」との声が田渡の耳にも入っているという。

「自分自身も率直にそう思います。けど、『B.革新』がやりたいことを理解していないわけではありません。自分たちの落としどころではないですけど、『これだったら自分たちも挑戦できる』というところで、話し合いの場を設けてもらっています。そこでどれだけ自分たちの要望をしっかりと伝えられるのか、選手会として意見をまとめて伝えられるのかが大事になってくると思います。正直に言うと心配ですし、自分以外にも心配している選手がたくさんいると思うので、しっかりと伝えて、しっかりと話し合っていかなければいけないと思っています」

 戦力均衡を図るために「サラリーキャップの導入」や「ドラフト制度の導入」も予定されており、田渡は「もし見るなら、接戦の試合を見たいです」と言及。「ドラフト制度は想像がつかないです。大学や高校の有望選手たちがドラフトでいろいろなチームに分かれることで、どのような効果があるのか、どのようなメリットがあるのか、どのようなデメリットがあるのか。イメージがつかない段階です」と続けた。

 日本バスケットボール選手会は一般社団法人としてリーグと意見交換を進めているが、「今後は労働組合として、自分たちの立場を持てるように組織化し、話し合っていこうと準備しているところです。今年度中に発足できればというスピード感で動いています」と明かした。

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