2018.12.20

ウインターカップ男子注目校（5）福岡第一（福岡）「福大大濠の思いも背負い、他を圧倒して頂点へ」

福岡第一は激戦ブロックから優勝を目指す[写真]=加藤夏子

バスケットボールキング編集部

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12月23日から29日の期間、武蔵野の森総合スポーツプラザにおいて、「SoftBankウインターカップ2018 平成30年度第71回全国高等学校バスケットボール選手権大会」が開催される。全国高等学校総合体育大会（インターハイ）、国民体育大会（国体）、そしてウインターカップを高校バスケ界の3大タイトルとしているが、ウインターカップは最も注目度が高い大会でもある。バスケットボールキングでは、そんな“真の年間チャンピオン”を決する冬の祭典を前に、今大会で注目すべき男女各5チームをピックアップした。

■男子注目校（5）福岡第一高校（福岡県）

　11月3日、福岡県のウインターカップ代表校を決める一戦を制したのは福岡第一だった。最終スコアは79－71。ライバル・福岡大学附属大濠高校と最後までもつれる名勝負をものにし、3年連続11回目の出場を決めた。

　チームスタイルは「守って、走る」（井手口孝コーチ）。堅いディフェンスから相手を置き去りにするファストブレイクは「電光石火」という言葉がピッタリだ。今年のチームでその中心にいるのは、1年次からスターターを務めてきた松崎裕樹（3年）と河村勇輝（2年）。中でもポイントガードの河村は、昨年のウインターカップから先発に抜擢され一気に注目を集めた選手。今年は2つのアジア大会を経験し、井手口コーチも「非常に良くなって帰ってきた」と口にするほどさらなる成長を遂げた。ディフェンスを次々と切り裂くドリブル、受け手が“決めるだけ”の絶妙なノールックパスは、対戦相手が第一に止めなければならないポイントと言える。

　松崎と河村を欠いた今夏のインターハイでは、第1シードながら初戦の実践学園高校（東京都）に敗れる屈辱を味わった同校。代表活動で欠場を余儀なくされた2人もだが、より一層リベンジに燃えているのは夏を経験した選手たちだろう。本戦ではインサイドを担うクベマジョセフ・スティーブ（2年）に加え、“仕事人”の古橋正義（3年）とシュート力のある小川麻斗（2年）がどれだけ脇を固められるかが重要になる。また、指揮官は「過去日本一になった時と遜色ないチーム。出していないけど控え選手でもしっかり回る」とウインターカップ予選後に話しており、昨年の河村同様に大胆な策を打ってくるかもしれない。

　福岡第一が入ったのは、強豪チームのそろう左下の激戦ブロック。しかしこれは、本物の強さを示す絶好の機会と捉えるべきだろう。大会連覇を逃した昨年とインターハイの雪辱に加え、福大大濠の思いも背負って臨む今大会。

　11月3日が事実上の決勝戦だった——。

　それを証明するには、他を圧倒して頂点へと駆けあがるしかない。

文＝小沼克年

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ウインターカップ男子注目校（1）開志国際（総体1）
（https://basketballking.jp/news/japan/highschool/20181211/119202.html）
 
ウインターカップ男子注目校（2）東山（京都）
（https://basketballking.jp/news/japan/highschool/20181213/119263.html）
 
ウインターカップ男子注目校（3）中部大第一（総体2）
（https://basketballking.jp/news/japan/20181216/119255.html）
 
ウインターカップ男子注目校（4）明成（宮城）
（https://basketballking.jp/news/japan/highschool/20181218/119286.html）
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ウインターカップ女子注目校（1）桜花学園（総体1）
（https://basketballking.jp/news/japan/highschool/20181211/119217.html）
 
ウインターカップ女子注目校（2）大阪薫英女学院（大阪）
（https://basketballking.jp/news/japan/20181213/119318.html）
 
ウインターカップ女子注目校（3）八雲学園（東京）
（https://basketballking.jp/news/japan/highschool/20181213/119281.html）