2022.08.10
先日、前任のフリオ・ラマス氏からトム・ホーバス氏へとヘッドコーチが交代することを発表した男子日本代表。彼らは11月27日から28日にかけて宮城県仙台市で行われる「FIBAバスケットボールワールドカップ2023 アジア地区予選」のWindow1に臨む。11月15日からは、味の素ナショナルトレーニングセンターで直前合宿が行われており、日本代表候補に選ばれた24名が合宿を行っている。
今回、2016年以来の選出となった野本建吾(群馬クレインサンダーズ)が19日の練習ののち、記者からの質問に答えた。
およそ5年ぶりの招集について、野本は冒頭に「今まで頑張り続けてきてよかったなと思いました」と率直な想いを告白。「これから、自分の持ち味である機動力を生かしていち早く合宿にアジャストできるよう頑張っていきたいと思います」と、うれしさとやる気に満ちたコメントを残してくれた。
前回の招集から、日本代表を取り巻く環境は大きく変わったが、野本自身は「大きく変わらずに、自分らしく今まで通りアグレッシブにプレーしたり、ディフェンスでハッスルして存在感を出していければと思います」と語る。「今まで頑張ってきた5年間で、どれだけ成長できたかを示せるチャンスだと思うので、その姿を見せられるように頑張っていきたいと思います」と、周りだけでなく自分の変化もアピールした。
また、高校時代から全国優勝を経験し、世代トップの選手の1人だった同選手は、改めて国際試合でのプレーについて言及。「学生の時によく代表で試合はしていた」と言いつつも、「学生とプロのカテゴリーは全然違って、サイズも大きいし体も強いので、自分が今まで培ってきた状況判断やプレーの質を、チームルールの中でアジャストしていきたい」と話しており、プロでの経験を生かしたプレーが期待できそうだ。
しかし、そうした経験をもってしても、すぐさま新指揮官のスタイルに慣れるのは難しい様子。「すごい頭を使ったり、状況判断が問われるバスケットだと思う」と、苦労していることを示唆したが、「1日でも早くアジャストすることが自分の中での課題」と自らの立ち位置は明確なようだ。11月27日と28日に予定されているアジア地区予選で、野本のプレーする姿が見られることを期待したい。
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