2024.10.08
8月11日、国立代々木競技場第二体育館にて「Sun Chlorella presents World University Basketball Series(WUBS)」の初戦が行われ、2代目王者を決めるトーナメントが幕を開けた。
第1試合に登場したのは、昨年のインカレ王者で2年連続の出場となる東海大学。相手は第1回大会でも対戦し、前回は勝利を収めた国立政治大学(チャイニーズ・タイペイ)だったが、リベンジを狙う相手に先手を取られた。
第1クォーターを終えて12−23。陸川彰ヘッドコーチが「試合の入りでミスが多く、本来のディフェンスができませんでした」と振り返ったように、東海大は相手が敷いてきたゾーンディフェンスに苦しめられ、なかなかリズムに乗ることができずに後手に回った。
第2クォーター以降も反撃のきっかけがつかめず、最終クォーターを前に18点ビハインド。最後の10分間は合計22得点を挙げた黒川虎徹(4年)を中心に猛追したが、最終73−81でタイムアップを迎えた。
「やっぱり試合の入りで受け身になってしまったのが一番の原因です。相手がゾーンディフェンスというのは分かっていたんですけど、ペイントアタックができず外からの単発のシュートのみになってしまいました」
チームの中心を担う西田公陽(4年)も、陸川HC同様に立ち上がりの悪さを悔いた。スターティングファイブに名を連ねた西田だったが、この日はシュートタッチが安定しなかった。
いつもどおり、チャンスと見れば迷いなく3ポイントを打つことはできた。しかし、試合を通して沈めた3ポイントは7本中2本。約26分のプレータイムで、ターンオーバーも「4」を数えた。反対に、国立政治大には内外から効率よくシュートを決められ、2ポイント成功率は55パーセント、3ポイントも40パーセントを記録。東海大としては、長距離砲を沈めた直後にやり返されたことも敗れた要因の1つとなった。
「いいリズムで打ててはいたんですけど、入らないことを気にしすぎてしまって他のプレーにも悪い影響が出てしまいました。でも、ディフェンスの部分ではハッスルできたかなと。そこは自分の持ち味でもあるので、明日も継続してやっていきたいなと思います」
東海大は、大会前からこの初戦を大きな山場と踏んでいた。結果は望んでいたものではないが、試合はあと2試合残っている。貴重な経験を積める場を無駄にするわけにはいかない。1年ぶりにWUBSでの試合を終えた西田は、笑みを浮かべならこうも話した。
「これが国際ゲームなんだなって思い出しましたし、去年よりも多くの観客が見に来てくれているのでプレーしていても楽しかったです。去年はこのWUBSの経験がインカレ優勝にも繋がったと感じているので、残り2試合でさらに成長できるように戦いたいと思います」
第2戦の相手は、韓国の強豪・高麗大学との対戦が決まった。アメリカのラドフォード大学との対戦は叶わなかったが、この“日韓戦”も互いのプライドがぶつかる熱戦となるだろう。195センチオーバーを4人擁する高麗大に対し、サイズで劣る東海大はいかにして勝機を見出すか。
球際の強さと気迫のこもったディフェンスを発揮し続けることはもちろん、背番号16がエースとしての役目を果たせるかどうかも大きなカギを握る。
取材・文=小沼克年
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