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“勝ち組”と“負け組”のチームはどこ?…ESPNが今季の補強をランキングで評価

ESPNが今季の契約にまつわる動きをランキング形式で評価 [写真] = Getty Images
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 レギュラーシーズンも残すところ約2週間となり、NBAはポストシーズンに向けて一層の盛り上がりを見せている。昨シーズン終了後からこれまでを振り返ると、各チームのフロントは様々な補強や再編に動き、その成果は大きく分かれることとなった。

 現地メディア『ESPN』は、この期間に行われたトレードや契約、ドラフト指名を総合的に評価し、リーグにおける“ベストムーブ”と“ワーストムーブ”をランキング形式で発表した。結果に基づく後追いの評価ながら、チームの方向性や資産管理の巧拙を査定している。ここでは“ベスト”と“ワースト”のトップ3を紹介する。

 “ベストムーブ”の1位には、シャーロット・ホーネッツによる「コン・カニップルのドラフト指名」が選出された。ESPNは、ホーネッツがドラフト全体4位でカニップルを指名したことについて「大成功」と評価した上で「2004年の再出発以降、フランチャイズにとって最も成功した時代を築く可能性を秘めている」と太鼓判を押した。

 2位にはオクラホマシティ・サンダーの「アジェイ・ミッチェルの契約延長とジャレッド・マケインのトレード獲得」が入り、エースのシェイ・ギルジャス・アレクサンダーに対する依存度を下げながら戦力の厚みを増した点について、完成度が高いロスター構築と評した。

 3位にはアトランタ・ホークスの「ニキール・アレクサンダー・ウォーカーの獲得」が選出。当初はトレイ・ヤング(現ワシントン・ウィザーズ)のバックアップ的な位置づけから主力に躍り出たアレキサンダー・ウォーカーの活躍を賞賛している。

 一方の“ワーストムーブ”1位には、ミルウォーキー・バックスの「デイミアン・リラードのウェイブ&ストレッチおよびマイルズ・ターナーの獲得」が選ばれた。インディアナ・ペイサーズから獲得したターナーが振るわず、チームの戦績は10シーズンぶりの負け越しに加えポストシーズン出場を逃すこととなった。さらに、リラード放出で抱えたデッドキャップ(退団した選手に対してもサラリーキャップ上で支払いが残る仕組み)は2029-30シーズンまで残っており、これらを踏まえて、今シーズンにおいて“最悪”の動きと評価された。

 2位には、ニューオーリンズ・ペリカンズの「2025年のドラフト順位を上げるために2026年の無保護ドラフト指名権を放出したこと」が挙げられた。この動きの結果獲得したデリック・クイーンについては、「いわゆる“ルーキーの壁”に直面し、オールスターブレイク以降は出場時間と成績が落ち込んでいる」と厳しいコメントを加えている。

 3位には、ロサンゼルス・クリッパーズの「ノーマン・パウエルブラッドリー・ビールクリス・ポールに置き換えたこと」が選ばれた。マイアミ・ヒートでキャリア初のオールスター選出を果たしたパウエルに対し、シーズン早々に離脱したビールやチームと決別したポールはあまりに対照的なものとなった。

 昨シーズンの王者であるオクラホマシティ・サンダーの例からもわかるように、現代のNBAにおいてはスターの獲得以上に、資産管理とロスター構築のバランスが重要な鍵を握る。成功例はいずれも、若さやコスト効率を重視しながら将来の柔軟性を確保しているのに対し、失敗例は短期的な見返りを優先するあまり、長期的価値を損なう傾向が見られた。フロントの判断がチームの命運を左右する構図は、今後さらに顕著になっていくだろう。

ESPNによる「2025年オフシーズン以降のNBAにおけるベスト&ワースト契約トップ10」(カッコ内のチーム名は略称)
▼ベスト10
1位:コン・カニップルのドラフト指名(ホーネッツ)
2位:アジェイ・ミッチェルの契約延長とジャレッド・マケインのトレード獲得(サンダー)
3位:サイン&トレードによるニキール・アレクサンダー・ウォーカーの獲得(ホークス)
4位:トレードによるマイケル・ポーターJr.の獲得(ネッツ)
5位:トレードによるノーマン・パウエルの獲得(ヒート)
6位:トレードによるディロン・ブルックスの獲得(サンズ)
7位:ティム・ハーダウェイJr.との契約(ナゲッツ)
8位:ルーク・コーネットとの契約(スパーズ)
9位:ディアンソニー・メルトンとの契約(ウォリアーズ)
10位:トレードによるホセ・アルバラードの獲得(ニックス)

▼ワースト10
1位:デイミアン・リラードのウェイブ&ストレッチおよびマイルズ・ターナーの獲得(バックス)
2位:2025年のドラフト順位を23位から13位へ上げるための2026年無保護ドラフト指名権放出(ペリカンズ)
3位:ノーマン・パウエルブラッドリー・ビールクリス・ポールに置き換えたこと(クリッパーズ)
4位:ケボン・ルーニーとの契約およびトレードによるジョーダン・プールの獲得(ペリカンズ)
5位:ヤコブ・ポートルの契約延長(ラプターズ)
6位:ダリオ・シャリッチの放出およびサイン&トレードによるデニス・シュルーダーの獲得(キングス)
7位:ドリアン・フィニー・スミスとの契約(ロケッツ)
8位:ガーション・ヤブセレとの契約(ニックス)
9位:タイアス・ジョーンズとの契約(マジック)
10位:トレードによるロンゾ・ボールの獲得(キャブス)

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