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「小柄なガードでは勝てない」固定観念を打ち破るブランソン…悲願の優勝まであと2勝

NBAファイナルで真価を証明しつつあるジェイレン・ブランソン [写真] = Getty Images
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 6月9日(現地時間8日、日付は以下同)、ニューヨーク・ニックスサンアントニオ・スパーズによる「NBAファイナル2026」の第3戦が開催される。ニックスが1973年以来となるNBA制覇へあと2勝に迫るなか、現地メディア『The Athletic』はエースであるジェイレン・ブランソンを巡る評価の変化について取り上げている。

 NBAでは長らく、「優勝するにはサイズのあるポイントガードが必要なのか」という議論が繰り返されてきた。アイザイア・トーマス(元デトロイト・ピストンズ)やステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)といった例外を除いて、小柄な司令塔を中心に据えて頂点へ到達することは難しいという見方は根強い。

 このテーマについて、WNBAのラスベガス・エーシズで指揮官を務めるベッキー・ハモンが過去に自身の見解を示した。2023年12月、当時『ESPN』の解説者だったハモンは、188センチのブランソンについて「いや、彼は小さすぎる(Nah, he too small)」と言い切った。

 ブランソン率いるニックスは、ハモンの永久欠番(WNBAサンアントニオ・スターズ時代の25番)が掲げられているフロスト・バンク・センターでスパーズに2連勝。ブランソンは、かつて向けられた評価を自らのプレーで覆しつつある。

 もっとも、ブランソン自身はまだ本来のパフォーマンスを発揮しているとは言い難い。4日の第1戦では、フィールドゴール31本中12本の成功にとどまり(成功率38.7パーセント)、4ターンオーバーに対してアシストは2本。6日の第2戦でもフィールドゴール25本中7本成功(同28.0パーセント)と4ターンオーバー、プラスマイナスはマイナス10という記録に終わった。

 シリーズ2試合を終えた時点で、ブランソンのフィールドゴール成功率は33.9パーセント、3ポイント成功率は23.5パーセント。アシストとターンオーバーはいずれも平均4本と、数字だけを見れば決して満足できる内容ではない。

 しかし、ブランソンは勝負どころでエースとしての存在感を示してきた。第1戦では第4クォーターだけで13得点を挙げ、第2戦でも終盤に同点ジャンパーを沈めるなど、シリーズの大事な局面でチームを支えている。

 第2戦後の会見で、ブランソンはここまでの歩みを次のように振り返った。

 「物事には時間がかかるんだ。僕たちは、毎日少しずつ良くなっていかなければならないと分かっていた。今の世の中は、何でもすぐ結果を求める。でも、僕たちは毎日改善することだけに集中してきた。少しずつ、少しずつ。1パーセントでも良くなることが大事なんだ」

 本拠地マディソン・スクエア・ガーデンで迎える第3戦。ブランソンが語る「1パーセントの改善」の積み重ねは、いまや53年ぶりの優勝という大きな夢へとつながりつつある。「小柄なポイントガードでは優勝できない」という固定観念を覆す瞬間も、すぐそこまで迫っているのかもしれない。 

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