2026.06.11
6月11日(現地時間10日、日付は以下同)に行われている「NBAファイナル2026」第4戦。この大一番の裏で、ニューヨーク・ニックスのオーナーであるジェームズ・ドーランと、ニューヨーク市のゾーラン・マムダニ市長が激しい対立を繰り広げている。
事の発端は、第4戦に合わせてマディソン・スクエア・ガーデン(以下「MSG」)周辺で計画されていたファン向けのウォッチパーティー(パブリックビューイング)だった。第3戦と第4戦では、ニューヨーク市がセントラルパークで無料のウォッチパーティーを開催。第4戦ではMSG周辺でのイベントが計画されていたが、その開催許可をめぐって対立が生じた。
試合当日の朝、ニックスを運営する「MSGスポーツ」は、開催許可に関して声明を発表。イベント開催には“1000人以下”という制限や“事前チケット制”など複数の条件が付いていたことを明らかにし、以下のように市長を批判した。
「条件が付いていたこと以上に問題なのは、市長がMSG周辺でファンが集い祝うことを排除しようとしている点です。その結果、MSG周辺の通りはまるで警察国家のような状態になってしまうでしょう」
ドーランは現地ラジオ局『WFAN』に出演し、「これはウォッチパーティーの話ではない。“バスケットボールの聖地”であるMSGでニックスを祝福することに関する大きな問題だ」とコメント。市長への批判をエスカレートさせた。
その後、ニックスは試合当日にウォッチパーティーの中止を発表。その理由について「市から提示された条件が不公平だった」「一部の少人数だけが許され、その他の大多数のファンが締め出されるのは公平ではない」と主張した。
これに対し、マムダニ市長はX(旧Twitter)で即座に反論。市側はニックスが申請した内容をそのまま承認しただけであり、中止を決めたのはドーランだと主張した。
「MSGは500~999人規模のウォッチパーティー開催許可を申請し、私たちは999人までの許可を承認しました。しかし、その後ドーラン氏がイベントの中止を決定したのです。このニュースがニューヨーク中のファンを悲しませていることは理解しています。しかし、ニックスファンがチームを応援するために許可を取る必要はありません。どの通りでも、どの地区でも、私たちはチームのために集まることができます」
ニックス側は「市がファンの祝賀を制限した」と主張する一方、市長側は「球団側が申請した条件を承認しただけ」と反論。ウォッチパーティー中止の責任をめぐる双方の主張は真っ向から食い違っている。
53年ぶりのNBA制覇に向け、ニックスの戦いぶりが話題の中心となっているニューヨークだが、思わぬ“場外戦”も注目を集めているようだ。
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