2026.07.13
「SoftBank ウインターカップ2025 令和7年度 第78回全国高等学校バスケットボール選手権大会」で2年連続5回目の優勝を果たした主力メンバーが残り、今年の高校バスケットボール界をリードする存在と目されている福岡大学附属大濠高校(福岡県)。年明けの福岡県新人大会、さらに九州新人大会を制するなど順調なスタートを切ったが、強豪校ゆえの課題にも直面してきた。
それは、主力選手たちがU17日本代表やU18日本代表の活動に招集され、さらに片峯聡太コーチもU18男子代表の活動に加え、U17ワールドカップのヘッドコーチにも就任したためチームを離れる期間が長くなるなど、インターハイに向けたチーム作りの時間が限られていたことだ。しかし、指揮官はこの状況を肯定的に捉え、国際舞台での経験をチームに還元しようと試みている。世界基準のバスケットを肌で感じた選手たちの成長は、チームに大きな自信と余裕をもたらしているようだ。
一方で、主力不在の間もチームを守り抜いた永善元希や廣田翼、2年生の平良孔龍といったメンバーたちの尽力も見逃せない。片峯コーチが名前を挙げた彼らがチームの雰囲気や戦う姿勢を崩さずに維持してきたからこそ、福大大濠はブレることなく進んでこられた。世界を経験した選手たちと、留守を守り抜いた選手たちが真に融合したとき、福大大濠はさらなる進化を遂げるはずだ。
今大会は組み合わせにより、初戦から気が抜けない強豪校との対戦が続くタフな道のりとなる。片峯コーチは、5人の主戦メンバーに頼るのではなく、幅広く起用しながら総力戦で挑む考えを示している。
チームを率いる3年生たちのリードのもと、それぞれが華やかなハイライトプレーを追い求めるのではなく、ディフェンスやリバウンドといった地味で献身的な泥臭いプレーを40分間やり続けることが、王座獲得への絶対条件となる。
指揮官は「自分勝手をぶつけ合うのではなく、役割を果たすために自らのエゴをぶつけ合い、その中から化学反応を起こしてほしい」と語る。それぞれが己の強みを主張し、泥臭くチームを支える覚悟が試される夏となる。

白谷は2年生ながら高校バスケ界をけん引する存在 [写真]=伊藤大允
福大大濠だけでなく、U17日本代表やU18日本代表でもエースとして世界を相手に渡り合ってきた注目の2年生。ディフェンスやリバウンドでは相手の大型センターとも対峙するが、彼の最大の強みはオールラウンドに攻められる得点力の高さだ。インサイドだけでなく、ドライブやアウトサイドからも勝負強い3ポイントシュートを沈めることができる高いスキルを兼ね備えている。
「下級生だから」という言葉は彼には似合わない。エースとしての強い自覚を持ち、「自分が決める」という強いマインドで、チームを再び夏の頂点へと導く。
文=入江美紀雄(バスケットボールキング編集部)
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