2026.09.14
カワイ・レナードのトロント・ラプターズ移籍が正式決定したなか、現地メディア『ESPN』の名物コメンテーターであるスティーブン・A・スミスが辛辣なコメントを残し、注目を集めている。
9月15日(現地時間14日、日付は以下同)、スミスは『ESPN』の番組『First Take』に出演。ロサンゼルス・クリッパーズとレナードをめぐるサラリーキャップ回避問題に触れたうえで、レナードについて「彼はギャングだ」と評し、以下のように続けた。
「ルールを破り、それが明るみに出ると他の人や組織に責任を押しつけて、自分は金を手にして国外へ去った。これ以上うまくいくことなんてあるのか?」
スミスが問題視しているのは、レナード自身に科された処分と、クリッパーズが受けた制裁の大きさの違いだ。
NBAは9月3日、クリッパーズとレナードがサラリーキャップ回避規定に違反したと発表。リーグの調査によると、クリッパーズはレナードとスポンサー企業との契約を仲介したほか、レナードや関係者の個人的な費用を負担するなど、オフコート収入を得るための便宜を図っていた。
その結果、クリッパーズには3000万ドル(1ドル=156円換算で約46億7000万円、為替換算は以下同)の罰金に加えて、2029年から2033年まで5年連続で1巡目指名権を没収される処分が科され、オーナーのスティーブ・バルマーも1年間の活動停止処分を受けた。一方、レナードに科されたのは70万ドル(約1億900万円)の罰金だった。
NBAはレナードについて、当時ビジネスマネージャーを務めていた叔父のデニス・ロバートソンを通じてクリッパーズにオフコート収入の機会を求め、それを実際に得たほか、チーム側が負担した個人的な費用を返済しなかったことなどを規則違反として認定している。
一方、レナードは違反行為を把握していなかったと説明。身内による判断ミスについて責任を受け入れ、今回の問題をめぐって謝罪していた。ロバートソンにはNBAチームやその関係者との業務を5年間禁じる処分が科されている。
それでもスミスは、レナードに対する処分がクリッパーズ側と比べて軽かったことを問題視した。「彼がこの組織に引き起こしたすべての問題を考えれば、70万ドルを支払うだけで済んで立ち去るというのは、とんでもないことだ」と批判している。
さらに、今回の問題を経てレナードがクリッパーズを離れ、古巣ラプターズへの移籍を果たしたことについて「金を手にして国外へ去った」と皮肉を込めて言い放った。
レナードのラプターズ復帰は、今回の問題によって一時保留となっていたトレードが正式に承認されたことで実現。ラプターズはブランドン・イングラム、グレイディ・ディック、将来の1巡目指名権2つ、1巡目指名権の交換権1つ、2巡目指名権2つをクリッパーズへ送り、2019年に球団史上初のNBAチャンピオンに導いたレナードを再び迎えることになった。
クリッパーズに大きな代償を残すことになった一連の騒動。そのなかでラプターズへの帰還を果たしたレナードは、新天地でのプレーを通じて今回の騒動で傷ついた評価を取り戻せるのか。コート上での名誉挽回にも期待が寄せられる。
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