2025.04.17

「この試合に勝って4日間のオフを必要としていた」ウォリアーズが2年ぶりのプレーオフ復帰

カリー(左)とカーHC(右)[写真]=Getty Images
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■カリー「ロケッツがまったく新しいバージョンなのは分かっている。けどこのチャレンジが楽しみなんだ」

 4月16日(現地時間15日、日付は以下同)。NBAの「プレーイン・トーナメント2025」初日にウェスタン・カンファレンス7位のゴールデンステイト・ウォリアーズと8位のメンフィス・グリズリーズが対戦し、ホームのチェイス・センターでウォリアーズが121-116でグリズリーズを下した。

 この勝利でウォリアーズはウェスト第7シードを獲得し、2年ぶりのプレーオフ出場が決定。「NBAプレーオフ2025」では、21日からウェスト第2シードのヒューストン・ロケッツと激突する。

 グリズリーズ戦では、今シーズン途中加入のジミー・バトラーがフィールドゴール成功率60.0パーセント(12/20)でゲームハイかつ今シーズンベストの38得点に7リバウンド6アシスト3スティール、ステフィン・カリーが6本の3ポイントシュートを沈めて計37得点8リバウンド4アシストと爆発した。

 さらにゲイリー・ペイトン2世が12得点、クインテン・ポストが11得点5リバウンド、モーゼス・ムーディーが9得点、ドレイモンド・グリーンが6リバウンド10アシスト3スティールを記録。

 もしこの一戦を落としていれば、17日に開催されるウェスト9位のサクラメント・キングスと10位のダラス・マーベリックスの勝者と19日の第8シード決定戦までもつれ、中1日でプレーオフ初戦に臨む強行日程となっていたため、スティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)は第7シード決定戦でプレーオフ出場を決めておきたかったと語っていた。

「我々は何としてでもこの試合に勝って4日間のオフを必要としていた。(レギュラーシーズン終盤の熾烈な順位争いのため)このチームは約3週間、ずっと激しい試合をプレーしてきたんだ」

「これが83試合目になった。だが自分たちが望む場所に立つことができている。プレーオフに復帰し、チャンスを手にしたんだ」

グリズリーズとの一発勝負で躍動したバトラー[写真]=Getty Images

 2月7日のトレードでウォリアーズへ加入し、レギュラーシーズン最終戦となった14日のロサンゼルス・クリッパーズ戦で30得点9アシスト、プレーインでも大暴れを見せたバトラーは、トレードで移籍する前からカリー、グリーン、カーHC、さらにはマイク・ダンリービーJr.ゼネラルマネージャー(GM)に対して「俺ならこのチームを助けることができる」と話したことを明かし、「俺はどのチームであろうと勝つチャンスを与えられる気がしている。そして、彼らはそれを信じていて、俺も信じている」と口にしていた。

 ウォリアーズとロケッツは、2015年から2019年までの5年間で4度もプレーオフで対戦し、2015年と2018年はカンファレンス・ファイナルで激突。特に2018年はロケッツが3勝2敗とNBAファイナル進出に王手をかけるも、ウォリアーズが2連勝で巻き返して4勝3敗で突破。

 もっとも、当時のロケッツはジェームズ・ハーデン(現クリッパーズ)やクリス・ポール(現サンアントニオ・スパーズ)、PJ・タッカー(現ニューヨーク・ニックス)、クリント・カペラ(現アトランタ・ホークス)、エリック・ゴードン(現フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)らが主軸を務めていたため、現在の布陣とは異なる。

 今シーズンのロケッツにはフレッド・バンブリートディロン・ブルックススティーブン・アダムズといったベテランがいるとはいえ、主軸のジェイレン・グリーンアルペレン・シェングン、さらにアメン・トンプソンジャバリ・スミスJr.、タリ・イーソンらはいずれも20代前半と世代交代に成功してプレーオフ復帰を果たした若いチーム。

「ロケッツがまったく新しいバージョンなのは分かっている。けどこのチャレンジが楽しみなんだ」とカリー。レギュラーシーズンでは3勝2敗とウォリアーズが一歩リードしているとはいえ、両チームのシリーズがどんな流れで進んでいくのかは必見だ。

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