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【CS出場チーム紹介⑦】宇都宮ブレックス「受け継いだ“習慣”を胸に、虎視眈々と連覇狙う」

フリーライター

 レギュラーシーズン上位8チームによる「りそなグループ B.LEAGUE CHAMPIONSHIP 2025-26」がいよいよ開幕する。本稿ではチャンピオンシップの出場チームを紹介。7チーム目は2連覇の栄冠を目指す宇都宮ブレックスをピックアップする。

「今のところプレッシャーは感じていない」

 23歳の小川敦也がこともなげに言いきった姿からも、宇都宮ブレックスに漂う落ち着きと成熟度が伝わってきた。

 2024-25シーズンの年間チャンピオンは、昨年6月に「BCL Asia 2025」でも優勝を成し遂げ、9月にはアジア代表として「FIBAインターコンチネンタルカップ2025」へ出場。10月からは今シーズンのBリーグ、初優勝を飾った東アジアスーパーリーグ(EASL)、天皇杯を戦い抜き、いよいよCSに挑む。

 過密日程を強いられた王者は、練習よりも連戦の中で今のチームに足りないものを問い続け、どう成長しなければいけないのかを見出してきた。

「口で言うのは簡単ですけど、経験のあるメンバーで長い間やれていることが大きいと思います」

 キャプテンの田臥勇太が口にした手応えに、バイスキャプテンの渡邉裕規も確かな自信をにじませる。

「完成度というか、選手同士の絆は間違いなく強まっているなと。試合中もコミュニケーションが取れていますし、負けていても『いけるんじゃないか』という雰囲気は常にあります」

 3ポイントシュートの試投数は3年連続でリーグ1位。ロスターは昨シーズンからほぼ変わらない。あとは、「毎日リハビリを頑張っている」とジーコ・コロネルヘッドコーチが近況を明かしたアイザック・フォトゥが間に合うかどうかだ。

「自分たちのHabit(習慣)をどれだけ出せるかが問われる」(コロネルHC)

「いい習慣を、最後の2分とか1分で出すことが自分たちの勝ちパターン」(渡邉)

 ケビン・ブラスウェル前HCから受け継いだ習慣は、今も強く胸に宿る。BREX NATION一丸で、リーグ最多4度目の優勝とクラブ初の連覇を狙う。

■KEY PLAYER/SG #6 比江島慎

大舞台で力を発揮してきたエースへの期待は大きい [写真]=B.LEAGUE

 日に日に自信をつけていく若獅子、2年連続レギュラーシーズンMVPの神、CSになると得点力が飛躍する帰化選手――。キーマンとなり得るプレーヤーがひしめく中でも、やはり比江島慎の存在感は別格だ。

 昨シーズンのファイナル第3戦では最終クォーターだけで14得点を奪い、最終盤には逆転の3ポイントシュートで歓喜を呼び込んだ。思えば、2021-22シーズンのリーグ制覇も第4クォーターでの比江島の爆発と決定打があった。

「彼にはいつも通り自信を持って、楽しくプレーしてくれればそれだけでチームの勝利につながります」と、45歳のレジェンドも全幅の信頼を寄せる。

「追い込まれないとやらない」という自虐は、ときに周囲を不安にさせる。だが、極限状態でこそ本領を発揮するのは、誰もが知る紛れもない事実だ。

文=小沼克年

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