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3ポイントコンテスト制覇の山本麻衣が海外挑戦を語る…「プロジェクトB」参戦でWNBA入り目指す

自身の海外進出について語った山本麻衣 [写真]=W LEAGUE
バスケットボールキング編集部

 5月3日に国立代々木競技場第二体育館で開催された「春日井製菓 presents Wリーグオールスター 2025-26 in 代々木」において、モルテン presents 3Pコンテストが行われ、山本麻衣トヨタ自動車アンテロープス)が過去最多の19ポイントを記録して優勝を果たした。笠置晴菜や木村亜美(ともにデンソーアイリス)らを抑え、日本代表で磨き上げた見事なシュート力を見せつけた。

 このオールスターゲームを最後に、山本はトヨタ自動車を退団し、新たな挑戦のために渡米する。日本でのプレーは「一応、日本は最後です」と明言。当面は女子日本代表としての活動に専念し、9月にドイツで開催される「FIBA女子バスケットボールワールドカップ2026」の終了後を目処に、本格的に渡米する予定だという。

 渡米後の拠点については「アメリカのアリゾナでやろうかなと思っています」と明かした。昨年も足を運んだ場所であり、まずは個人でトレーニングを積むという。その後、ドラフトのような形で所属チームが決まる流れとなる。

 日本を代表するポイントガードとして、トヨタ自動車をけん引してきた山本。今年3月にトルコで開催された「FIBA女子バスケットボールワールドカップ2026 予選トーナメント」では、日本代表で唯一5試合すべてで2ケタ得点をマークして大会ベスト5に選出されるなど、日本を5大会連続のワールドカップへ導く立役者となった。所属するトヨタ自動車でも今シーズン、キャプテンとして誰よりもコートに立ち続け、16年ぶりのレギュラーシーズントップ通過に大きく貢献した。

 そんな日本のトッププレーヤーが退団してまで海外挑戦を決断した背景には、明確な目標があった。

「やっぱり自分はWNBAでプレーしたいという目標があるので、そこに少しでも近づくというところだったら、対日本人で経験を積んでいくよりかは、対外国籍の選手とシーズン通して経験を積む、慣れていくというのがすごく大事だなと国際大会も経験して思ったので。少しでもそこに近づくための第一歩かなと思って、挑戦を決めました」

 山本は自身の決断についてこのように語り、世界のトップリーグでプレーするためには、より高いレベルの環境に身を置くことが必要不可欠だと感じたことを明かした。この大きな決断を両親に伝えた際も、驚かれはしたものの「いいんじゃない」と温かく背中を押してくれたという。

 山本が海外挑戦の舞台として選んだのは、新設されたグローバル・バスケットボール・サーキット「プロジェクトB」だ。同リーグは世界トップクラスの男女選手がアジア、ヨーロッパ、南北アメリカ大陸などの主要7都市を転戦し、各都市で10日間のイベントを開催する国際トーナメント。

 日本人として初めて、山本が「プロジェクトB」に選手兼エクイティパートナーとして加入することがすでに発表されている。2027年3月から4月にかけては、東京のTOYOTA ARENA TOKYOでの大会開催も予定されており、「ずっと世界大会をやっているような環境でリーグができるというのはすごく楽しみです」と期待を膨らませる。

 同リーグへの参戦が発表された際の公式プレスリリースにおいて山本は、「日本人ならではのスピードと情熱で『日本のダイナミズム』を世界に示していきたい」と意気込みを表現。さらに、日本のファンの前で世界のトップ選手と対戦できることへの喜びや、自身の挑戦が次世代の選手たちへの刺激になればという強い決意を綴っている。

 トヨタ自動車のエースから日本を代表するポイントガードへ成長し、そして次は世界最高峰のWNBAという夢へ向けて、過去にない挑戦の道を選ぶことになった。新天地でさらなる高みを目指す彼女の新たな道のりから、今後も目が離せない。

文=入江美紀雄

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