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琉球と3年契約を結んだ大浦颯太「全員でつかんだ1勝」…新司令塔としての記念すべき第一歩

ダメ押しの一発を決めた琉球の大浦[写真]=B.LEAGUE
フリーライター

琉球と3年契約を結んだ大浦颯太「全員でつかんだ1勝」…新司令塔としての記念すべき第一歩

■新生キングスに「速さ」をもたらす新司令塔

 9月23日、TOYOTA ARENA TOKYOで行われた「りそなグループ B.LEAGUE 2026-27 B.LEAGUE PREMIER リーグ戦」で、琉球ゴールデンキングスがアルバルク東京に85-74で勝利。前日のリベンジを果たすとともに、アンソニー・マクヘンリーアソシエイトヘッドコーチ(AHC)体制となって記念すべき初勝利を挙げた。

 22日の開幕戦は73-84で敗戦。A東京のディー・ジェイ・ホグとキヨンテ・ジョンソンの新戦力コンビに合計52得点を奪われた。

「昨日の試合は1番(ホグ)と11番(ジョンソン)の選手に52点取られてしまったので、主にディフェンスの部分で課題が残りました。でも、今日はチーム全員でしっかり守れたことが大きかったですし、そこから自分たちのペースでオフェンスが展開できたことが良かったと思います」

 そう振り返ったのは、今シーズンから琉球でプレーする大浦颯太。背番号3はこの試合で8アシストと司令塔の役目を果たし、試合時間残り13秒にはダメ押しとなる3ポイントシュートを突き刺した。

[写真]=B.LEAGUE


 今シーズンから新体制を敷く琉球は、今までよりも速いペースのバスケットスタイルを掲げる。これまで秋田ノーザンハピネッツ、三遠ネオフェニックスでプレーしてきた大浦にとっては手に馴染んだ展開だ。A東京との試合でも意識的にスピーディーな展開に持ち込もうとするプレーが見られ、相手に豪快なダンクシュート、アリウープを決められてもすぐさま攻撃に転じる大浦の姿があった。

「自分がコートに立っている時は、できるだけペースを上げてプレーすることを心掛けています。僕自身がそうすることで、周りの選手も速いペースでプレーをすることの大切さみたいなものを感じ取ってもらえるかなと思っています」

■新体制を支えるコミュニケーション「共通認識を持って」

 同じく新加入のデイビッド・ヌワバは開幕戦で24得点、翌日はゲームハイの27得点で勝利へ導いた。そろって三遠から移籍した大浦とヌワバは、チームメートとなって今シーズンで3年目。さっそく実力を示したスコアラーの活躍の裏には、大浦の気配りあふれるゲームメイクがあったのかもしれない。

「三遠の時から、チーム全体としても彼をどういった時に使うべきかを意識していました。そういった意味では彼が何が得意で何が不得意なのかは分かっているつもりですし、上手くコミュニケーション取りながら彼の得意な部分を引き出せているんじゃないかと思っています」

[写真]=B.LEAGUE


 現状、新生キングスのポイントガードは、大浦とキーファー・ラベナの新加入選手2名が担っている。開幕前からケガ人が発生するアクシデントもあった。コート上でタクトを振るう大浦にとっては、周囲との連携を構築しながら勝利への道筋を描くことが求められる。決して容易なことではないが、大浦は落ち着き払った様子で言う。

「コーチ陣とよく話すようにしています。マック(マクヘンリーAHC)やイドー(レヴィットAC)などの外国籍のコーチとは英語が多いですけど、(選手とコーチの)認識が違っていたら良くないですし、ポイントガードとして出場する以上、コーチ陣が思ってることを僕がコート上で表現しないといけないと思っているので、昨日の試合後もマックとイドーと話をしました。チーム全員でコミュニケーションを取りながら、共通認識を持って今日の試合に臨めたことはすごく大きかったかなと思います」

[写真]=B.LEAGUE


 秋田と三遠ではチャンピオンシップの舞台を3度経験した。だが、Bリーグの頂はもちろん、ファイナルの舞台にもまだ届いていない。新天地の琉球は2022-23シーズンの王者であり、5年連続でファイナルに進出中。大浦はその強豪と3年契約を結んだ。

「まず勝利できたことがすごくうれしいです。台風の影響があった中でたくさんのブースターの皆さんが東京まで足を運んでいただいて『本当にここはアウェーなのか』ってくらい声援がすごかったです。ブースターの皆さん、選手、スタッフ、全員でつかみ取った1勝だったと思います」

 大浦にとっても記念すべき初勝利。琉球の頼れる司令塔になるための確かな一歩を踏みだした。

文=小沼克年

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