【B1第5節見どころ】10月を締めくくる2連戦…群馬vs茨城はどちらがリバウンド争いを制するか

チーム最多の1試合平均8.1リバウンドを記録する群馬のケーレブ・ターズースキー [写真]＝B.LEAGUE

小沼克年

フリーライター

　充実の戦力で新シーズンを迎えた群馬クレインサンダーズだが、7試合を終えてわずか2勝と思うように勝ち星を伸ばせていない。前節から中2日で開催されるB1第5節は、茨城ロボッツとの2連戦。3連敗から抜け出し、ホーム連勝で浮上のきっかけをつかみたいところだ。

　前節の群馬は、アウェーで仙台89ERSと対戦。前半を8点ビハインドで折り返すと、第3クォーターで16－25と引き離され、最終スコア75－87で敗れた。計18個のターンオーバーを数えたため、今節はミスを減らすことが最優先となる。

　得点力アップのキーマンには、辻直人を指名したい。仙台戦は5本放った3ポイントシュートがリングを通らず、2得点に終わった。第2節のホームゲームでは2試合で15本中7本の3ポイントを沈めただけに、“お祭り男”のカムバックに期待だ。

　一方の茨城は、開幕から7連敗と苦戦が続く。早急に改善しなければならないのはターンオーバーの数だ。前節の宇都宮ブレックス戦では19個のターンオーバーを犯し、ミスから20失点。待望の勝利へは、1試合平均15.3個のターンオーバーを10個以内に抑える必要があるだろう。

　また、群馬戦ではリバウンド争いで優位に立ちたい。茨城の同39.9リバウンドに対し、群馬は同35.1リバウンド。アンガス・ブラントとマックス・ヒサタケがゴール下の肉弾戦で存在感を発揮できるか。

茨城のゴール下に君臨するアンガス・ブラント [写真]＝B.LEAGUE

　3勝4敗の横浜ビー・コルセアーズは、広島ドラゴンフライズとの10月最後のホームゲーム。チームはディフェンス面もさることながら、直近2試合で得点が70点以下と攻撃面に大きな課題を残す。松崎裕樹、キング開が積極的なペイントアタックとアイトサイドシュートで勢いを与えたい。広島の帰化選手として契約合意を果たした河田チリジが出場となれば、エドワード・モリスの奮起も必要不可欠。チーム力で上回り、10月を勝ち越しで終えられるか。

　ホワイトリングでは、2勝5敗同士の信州ブレイブウォリアーズと仙台89ERSが激突。5連敗中の信州は負傷者を抱え苦しむなか、本拠地の後押しを背に開幕節以来の白星を目指す。仙台を退けるには、失点を80点以下に抑えることが絶対条件。相手の得点源であるラショーン・トーマス、ネイサン・ブースをチームディフェンスで抑えて競り合いに持ち込みたい。対する仙台は、かつて信州でプレーしたヤンジェミンに期待が高まる。

　第4節で長崎ヴェルカとの競り合いに敗れた島根スサノオマジックは、ホームで仕切り直しを図る2連戦。リバウンドに課題を残す5連敗中のレバンガ北海道には、ニック・ケイを中心にゴール下の争いを制して優位に立ちたい。そのなかでも注目は、新加入のハッサン・マーティン。ここまで同5.6得点3.6リバウンドの彼が“ダブルダブル”に迫る活躍を見せられれば、自身だけでなくチームとしても波に乗れるはずだ。