【B1第19節見どころ】長崎が強敵相手に連敗脱出を目指す…地区7位同士の対戦も

ホームで中地区1位の三遠と対戦する長崎 [写真]＝B.LEAGUE

小沼克年

フリーライター

　長崎ヴェルカは開幕10試合を2敗で乗りきったものの、直近10試合では2勝にとどまっている。戦績は14勝17敗で西地区6位。後半戦での巻き返しへ向け、今節のホームゲームで浮上のきっかけをつかみたい。

　前節の秋田ノーザンハピネッツ戦も手痛い逆転負けを喫した。第1戦は4点リードでスタートした第3クォーターに10－19と下回り、最終的に7点差で敗戦。続く第2戦は第1クォーターで29−16とリードを奪ったが、次の10分間は12−28と圧倒され、最終スコア79−88で連敗が「3」に伸びた。

　今節迎え撃つのは、9連勝で中地区首位をひた走る三遠ネオフェニックス。平均スタッツにおいても得点、リバウンド、アシストの3部門でB1トップの成績を誇る強敵だ。長崎は秋田との第2戦、リバウンド数で20本もの差をつけられた。ゴール下の肉弾戦で互角に渡り合うためには、大車輪の活躍で三遠をけん引し続けるコティ・クラークをどう封じるかが大きなポイントになるだろう。馬場雄大、チャンミンククのハッスルプレーも勝利には欠かせない。相手より粘り強い守備を披露し、高いパフォーマンスを40分間維持できるか。

三遠のオフェンスを引っ張るコティ・クラーク [写真]＝B.LEAGUE

　クラブ最多連勝記録を更新した三遠だが、前節は細川一輝、佐々木隆成などがベンチ外。今節もチーム一丸での戦いが強いられるなか、森口弥や兪龍海、淺野ケニーといった若手が勢いをつけるプレーを見せて連勝記録を伸ばしたい。

　東地区7位のレバンガ北海道と中地区7位の信州ブレイブウォリアーズが北海道きたえーるで激突。本拠地で戦う北海道だが、信州には2020－21シーズンから6連敗中だ。難敵を倒す起爆剤として期待がかかるのは、ポイントガードの島谷怜。地元出身のサウスポーには、巧みなゲームメイクとドライブからのフィニッシュで相手を翻弄してほしい。信州では、島谷と同じ東海大学出身のルーキーである小玉大智に注目。100キロの体重を活かしたフィジカルなディフェンスで勝利に貢献できるか。

　茨城ロボッツは、前節の島根スサノオマジック戦で今シーズン3勝目を手にした。かみす防災アリーナでの開催となる今節のホーム戦では、今シーズン初の連勝を目指す。島根戦では23アシストを記録して勝利したように、引き続きチームでのボールムーブを意識して得点を重ねたい。日本人選手では平尾充庸、鶴巻啓太に加え、山口颯斗が持ち前の得点能力を発揮したいところ。新外国籍選手のブライアン・コンクリンがデビューするかどうかも注目が集まる。

　4試合ぶりに本拠地に戻る富山グラウジーズは、千葉ジェッツを迎え撃つ。前節は佐賀バルーナーズのディフェンスを崩せず敵地で連敗。古巣との対戦となる小野龍猛、米山ジャバ偉生の活躍に期待が高まるが、得点力アップには宇都直輝と高橋耕陽の出来が勝敗を左右しそうだ。攻撃力が強みの両選手が果敢にリングへアタックし、千葉Jから白星をもぎ取りたい。