2023.01.07
12月25日、「SoftBank ウインターカップ2022 令和4年度 第75回全国高等学校バスケットボール選手権大会」は大会3日目を迎え、サブ会場の大田区総合体育館では、男子2回戦8試合が開催。第4試合には、大会連覇を狙う福岡大学附属大濠高校(福岡県)が福島南高校(福島県)と対戦した。
この試合でチームハイの19得点をあげる副島成翔(3年)のシュートで先制した福大大濠だったが、その後、福島南のオフェンスに手を焼き、なかなかリードを広げることができなかった。それでもこのクォーターの終盤、副島の得点をきっかけに広瀬洸生(3年)などが続いて18−0のランを決め、36−14とリードを広げた。
第2クォーターには互いに無得点となる時間もあったが、福大大濠は主導権を渡さず試合を進める。結局、試合に出なかった渡邉伶音(1年)を除く14名が得点をあげ、最終スコア116−58とダブルスコアで3回戦へコマを進めた。
試合後、メディア対応を行った湧川颯斗は快勝だったのにも関わらず、冒頭に「あまり良くありませんでした」と試合を振り返った。
何が問題だったのか、それを具体的に聞くと、「(試合の)入りも良くなかったですし、チームの雰囲気が悪くなったときに立て直すのに時間がかかったのがダメだったと思います。それにオフェンスからディフェンスへの切り替えのところがスムーズにできず、簡単なシュートを打たれてしまいました」と、反省の言葉が続いた。「そこはしっかりと声がけして徹底させないといけないですね」。
シード校に比べてノーシードの福大大濠は1試合多く戦うことになる。それだけに「主力がしっかり点差をつけて、控えのメンバーにつなげる戦いとしたいと思います」と、“負けたら終わり”トーナメント戦で油断を見せない。加えて「1年生も入学当時から比べたらシュート力、状況判断、フィジカルの部分で成長しているので、彼らに経験を積ませることも大事だと思います」と、チームの将来についても気配りを忘れなかった。
福大大濠は昨年の大会で28年ぶり3回目の優勝を果たした。湧川(颯)もそれに貢献した。「でもそれは先輩たちのおかげです。今年は優勝がないので、チャレンジャー精神で臨むように3年生で話し合いました。次はベスト8のかかった戦いなので、メインコートに立てるようにチーム全員で戦っていきます」と、しっかりと前を向いた。
取材・文=入江美紀雄
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