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レイカーズにとって八村塁の復帰は“優先事項”…市場でも引く手数多でスパーズも関心か

シーズン最後の会見でレイカーズへの愛着を示した八村 [写真]=Getty Images

 ロサンゼルス・レイカーズにとって、難しい夏が始まろうとしている。この夏、チームは主力選手の契約満了やオプション判断を迎え、2025-26シーズンを戦ったロスターが大きく変わる可能性がある。ロブ・ペリンカGMは、この転換期を前に、ルカ・ドンチッチに球団の未来を託す意向を明確にしており、今夏はスロベニアのスターガードを中心としたチームづくりに軸足を置く構えだ。

 そのなかで、八村塁の去就も大きな注目を集めている。八村は今シーズン限りで契約が満了し、この夏に制限なしフリーエージェント(FA)となる。新契約締結が必要となるだけに、周囲が騒がしくなることは避けられない。

 もっとも、八村本人の本命はレイカーズとの再契約だろう。シーズン終了後の会見で、八村は「このチームが大好きです」と語り、レイカーズへの強い愛着を示した。フロントや球団のサポートにも満足している様子で、間接的に残留希望をにじませている。一方で、具体的な交渉については「最終的に交渉するのは僕ではありません。全て代理人に任せています」とし、未来については明言を避けた。

 だが、レイカーズも八村をドンチッチ体制の重要なピースと考えている可能性がある。『The Athletic』でレイカーズを担当するダン・ウォイク記者は、レブロン・ジェームズの去就を分析するなかで、八村との再契約について次のように言及している。

ドンチッチ中心のチームづくりの中、八村がどのような評価を受けるのか [写真]=Getty Images

「レイカーズは、ドンチッチの周囲に最適なロスターを組もうとするなかで、八村塁ジャクソン・ヘイズを呼び戻すことを優先すると見られている。そして、レイカーズがキャップスペースのなかに加える必要があると感じるパズルの一つひとつが、ジェームズに向けられ得る枠を少しずつ占めていく」

 ウォイク記者は、ドンチッチがダラス・マーベリックス時代に収めた成功を再現するのであれば、レイカーズには2番手のボールハンドラー、両エンドでリム周辺を任せられるセンター、そしてシューティングとサイズを備えたウイングが必要だと見ている。セカンドオプションの最有力は、生え抜きのオースティン・リーブス。ヘイズはリムランナー兼フィニッシャーとして、ダニエル・ギャフォードデレック・ライブリー2世のような役割を期待しているのだろう。

 そのなかで八村は、まさにドンチッチの隣に置きたいタイプのフォワードだ。今シーズンのプレーオフでは、3ポイント成功率56.9パーセントという驚異的な数字を記録。キャリア通算でもプレーオフでNBA史上最高のアウトサイド成功率を残しており、ウォイク記者も八村を「今夏のFA市場で獲得可能な最高級のシューターの1人」と評価している。

今季のプレーオフで驚異的なスタッツを残した八村への評価は高い [写真]=Getty Images

 八村には、現代NBAで求められるサイズもある。203センチ、104キロのフレームを持ちながら、コーナーで待つだけではなく、ミドルレンジ、トランジション、ミスマッチへのアタックでも得点できる。JJ・レディックヘッドコーチが度々八村を称賛してきたこと、さらにチームがレブロン不在時にも一定の機能を見せたことまで考えれば、レイカーズの優先リスト上位に八村の名前があることに驚きはない。

 ただし、今年のFA市場は相対的に“弱い”と見られており、制限なしFAとなる八村には、多くのライバル球団が関心を示す可能性がある。最近では『FOX Sports』のアナリスト、クリス・ブルサードが、今シーズンの準優勝チームであるサンアントニオ・スパーズにとって、八村が理にかなった獲得候補である理由を説明している。

「ウェンバンヤマの周囲が小柄だ。私から見ると、彼らは基本的にガード4人でスタートしているようなものだ。身長203~206センチくらいの3&D、あるいはフォワードが必要だ。八村塁のような選手だ」

 スパーズにおける八村の合理性は、『ESPN』のボビー・マークス記者も指摘している。スパーズは依然としてFA市場で動けるだけの柔軟性を持ち、ウェンバンヤマを補完できるストレッチフォワードを狙う可能性があるという。

「プレーオフを見据えると、ウェンバンヤマを補完できるコンボビッグマンが必要だ。八村塁のようなストレッチ4タイプの選手には、シュート力のあるビッグマンを組み合わせる。いずれにせよ、スパーズは将来に向けて非常に良い体制を整えている」

 八村の直近の契約は、3年5100万ドル(約81億7000万円)だった。『ESPN』のマークス記者は、八村の次回契約について、非課税ミッドレベル例外に相当する4年6400万ドル(約102億5000万円)規模を一つの目安として挙げている。

 ただし、一部では今シーズンの成長やプレーオフでの爆発を踏まえ、八村には年俸2000万ドル(約32億円)級の価値があるとの見方もある。ライバルチームもレイカーズのサラリーキャップ状況が難しいことを理解しており、八村獲得の可能性を注視している状況だ。

 相思相愛のレイカーズ復帰か、それとも他球団でより大きな契約と役割を手にするのか。どうやら八村の名前が優先リストの上位にあるのは、パープル&ゴールドの球団だけではなさそうだ。

文=Meiji

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