2024.06.29
八村塁はNBAの貴重な夏の休暇を利用し、オランダ、パリ、スペイン、ヨルダンなどを旅しているが、次なる行き先はドバイだったようだ。ドバイといえば「バスケットボール・チャンピオンズリーグ・アジア(BCLアジア)2024」の開催地であり、FIBAは舞台となる『シェイク・サイード・ビン・マクトゥーム・スポーツ・ホール』に訪れたロサンゼルス・レイカーズの背番号28にスポットライトを当てている。
八村がこの地を訪れるのは、初めてのことではない。今から10年前、八村は前田悟 (京都ハンナリーズ)や平岩玄(アルバルク東京)、牧隼利(琉球ゴールデンキングス)らと共に日本代表として「FIBA U-17男子バスケットボール世界選手権大会」に出場し、同スタジアムでプレーしていた。数々の強豪国と対峙したこの大会には、カナダ代表としてジャマール・マレー(デンバー・ナゲッツ)、アメリカ代表としてジェイソン・テイタムが出場。世界との差を見せつけられる中、明成高校のセンターは孤軍奮闘し、平均22.6ポイント、6.6リバウンドを記録して、世界に名を知らしめたのだった。
「ここに戻って来れるのは素晴らしいことです。愛を示すために帰ってきました。本当に良い環境で、エネルギーに溢れていますね。ここでの時間を楽しんでいます」
広島には同じ富山県出身の上澤俊喜など八村と交流のある選手が複数在籍しており、国際経験豊富なブラックサムライは日本を代表して戦う同球団にエールを送っている。
「(広島の)みんなに会えるかはわかりませんし、次の試合を見られたらいいですが、日本の球団が活躍するのはうれしいですね。日本人であることを誇りに思っていますし、彼らが今ここで、最高レベルの戦いをしているのは素晴らしいことです」
国際大会と言えば、今夏には「パリ2024オリンピック」が控えている。日本代表の強化合宿はすでにスタートしており、アメリカからはNBA入りを目指す富永啓生のほか、山ノ内勇登(ポートランド大学)やジェイコブス晶(ハワイ大学)も参戦。
果たして、八村の長い旅の終着点はここ日本になるのだろうか。
文=Meiji
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