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復帰した八村塁「リズムを取り戻している途中」8試合遠征で“役割勝負”も本格化

ロサンゼルス・レイカーズでNBA7年目を過ごす八村塁[写真]=Getty Images

■細心の注意を払うリハビリ段階

 八村塁がふくらはぎの負傷から戻ってきた。オースティン・リーブスを欠く今、八村の完全復活はロサンゼルス・レイカーズが再び上昇気流に乗る上で必要不可欠なエッセンスだろう。

 復帰後はベンチからの出場が続いているが、本人もチームも慎重な姿勢を貫いている。八村は直近の数試合を「リズムを取り戻す時間」と位置付けており、1月19日(現地時間18日)のトロント・ラプターズ戦後に、メディアに対して現在の心境を語っている。

「まだ出場時間は制限されている状況で、リズムを取り戻そうとしているところです。でも、このような試合が助けになります。長いシーズンで、今は折り返し地点です。だから、チームとしてまた互いに噛み合っていかないといけないと思います。火曜日のデンバー(・ナゲッツ)戦は大きな試合になると思います」

 同21日(同20日)に開催されたナゲッツとの一戦は、敵地での接戦をものにし、白星をもぎ取った。八村はクロージングラインアップにも加わり、直近の5試合で最長となる28分出場し、9得点、6リバウンドを記録して勝利に貢献している。

 だが、コンディションは未だ万全とは程遠い様子だ。

「大丈夫ですが、ふくらはぎについては、まだ治療を受けているので、続けていかないといけません」

 ふくらはぎは、一度ケガを経験すると再発しやすく、慢性化しやすい非常にデリケートな部位である。ケビン・デュラントはゴールデンステイト・ウォリアーズ在籍時代の2019年、NBAファイナルの舞台で直前に痛めていたふくらはぎの負傷を抱えながらプレーした結果、アキレス腱を断裂。このケガに悩まされてきた選手は少なくなく、レイカーズが焦らずに段階的なリハビリの過程を踏むのは、八村の再離脱を避けるため。また、球団はアウェー8連戦の序盤にあり、遠征で連戦が続くほど、コンディション管理と起用バランスはより繊細さが求められる。

■指揮官も評価する仕事人の存在

指揮官から働きを評価されているジャレッド・バンダービルト[写真]=Getty Images


 一方で、八村の離脱を機に再びチャンスを得たのが、同じフォワード枠を争うジャレッド・バンダービルトだ。12月中旬からプレータイムを獲得したヴァンダービルトは、ラプターズ戦は2得点、9リバウンドとスタッツこそ映えないが、2スティール、2ブロックをマークして、この日のゲームハイとなるプラスマイナス+25を叩き出した。

 JJ・レディックヘッドコーチは、バンダービルトのカムバックを評価している。

「今シーズンずっと一貫して言ってきたことがありますが、チームが最高の状態にある時は必ず、役割の中で輝く選手がいます。バンダービルトはこの1カ月ほど、まさにそれを体現してきました。守備を語るとき見落とされがちなのがディフェンスリバウンドです。混雑した状況でもリバウンドを獲得する彼の能力は、私たちにとって本当に重要です」

 八村が制限を外れていく過程で、レイカーズはプレーオフに向けて、得点を補うサイズと、守備で締める強度をどう配分するか、そのバランスを問われている。

 得点とフィジカルの八村、守備とリバウンドで流れを手繰り寄せるバンダービルト。重要なのはどちらが重宝されるかではなく、同じ勝利に違う角度から貢献していくことだろう。

文=Meiji

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